朝高生全国選抜で金2の大活躍!
朝高勢が全国高校選抜大会でめざましい活躍を遂げた。北海道朝鮮初中高級学校の朴徳貴選手(高2)は3月29日、第15回全国高等学校ウェイトリフティング大会の105キロ級で、大会新記録を出し優勝した。一方、大阪朝鮮高級学校の李冽理選手(2年)は30日、第11回全国高等学校ボクシング選抜大会の54キロ級で金メダルを獲得した。
ボクシング、全国制覇は2人目/李冽理(大阪) 朝高生がボクシングの全国高校選抜で金メダルに輝いたのは、1998年の白永哲選手(大阪朝高、57キロ級)に続き2度目。春の選抜大会、夏のインターハイを通じ、朝高勢が獲得したメダル数は14個になった。 岐阜県の多治見市総合体育館で行われた大会(3月27〜30日)には、11のブロックの代表ら76人が出場し、7つの階級別に試合が行われた。 朝高からは54キロ級の李冽理選手(近畿ブロック代表)、63.5キロ級の尹文絃選手、67キロ級の趙營基選手(それぞれ東京朝高1年、東京都代表)が出場した。 54キロ級の李冽理選手は2回戦(1回戦はシード)で判定勝ちし、準決勝でも北海道ブロック代表の古澤誠之選手(恵庭南高校)に3ラウンド30秒でRSC勝ちした。 決勝戦では岐阜県代表の若尾健吾選手(多治見工業高校)と対戦。両選手はともに接近戦を展開するファイターで、試合ではリング中央でのし烈な攻防戦が繰り広げられた。李選手はパンチを受けながらも終始攻撃の手を休めず、結果4対1の判定で優勝した。李選手は「初めての全国大会なので極度に緊張したが、自分のボクシングが出来て良かった。目標が達成できて嬉しい」と話していた。 一方、63.5キロ級の尹文絃選手は2回戦(1回戦シード)を3―0で判定勝ちし、準決勝では東北ブロック代表の相澤直紀選手(仙台育英)に負けた(1ラウンド2分25秒RSC)が、3位に入賞した。尹選手は大会に出場した11人の1年生のうち、唯一準決勝まで勝ち進んだ。 67キロ級の趙營基選手は、1回戦で判定負けした。(姜イルク記者) ウェイトリフティング、3連続高校タイトル/朴徳貴(北海道) ウェイトリフティングの選抜大会は3月27〜29日、栃木・小山市の県南体育館で開かれた。 105キロ級で優勝した朴選手は、中3の時に全国中学生選手権で初優勝。高級部に上がってからは昨年の選抜大会、インターハイに続き、今回で高校タイトルの3連続優勝となった。 また今大会では同校の「良哲選手(高2)も94キロ級で3位に入賞した。 朴選手は昨年の選抜大会、インターハイの時より1階級上げて105キロ級に出場した。スナッチでは、他の選手たちが100〜110キロに挑戦する中で、1回目の試技から115キロを申請して成功。早くも独走状態に入る。そして3回目の試技では自己記録の125キロをあげて他の選手を完全に引き離し、続くジャーク1回目の試技で145キロに成功した時点で早々と優勝を決めた。 結局、朴選手はジャーク3回目の試技で自己記録の155キロより2.5キロ重い157.5キロに挑戦して見事に成功し、合計282.5キロの大会新記録を樹立。2位の選手に30キロもの差をつける圧倒的な強さで金メダルを手にした。 朴選手は「優勝を決めた後、気持ちを新たにして『記録』に意識を集中した。夏のインターハイでは必ず高校新記録を出したい」と語った。 一方、「選手も昨年のインターハイより1階級あげて94キロ級に出場した。スナッチ3回目の試技で自己記録の110キロに成功。ジャークでは2回目に127.5キロをあげ、合計237.5キロで銅メダルとなった。 85キロ級に出場した昨夏のインターハイでは20位だった「選手。今回手にした銅メダルはこの間の努力の賜物だ。「優勝できなかったので100%満足とは言えないが、自分の実力から見れば納得できる結果」と自己分析しながらも、「インターハイでは、必ず優勝したい」と決意を語った。 なお、会場には栃木県に住む同胞、児童生徒らが詰めかけ、熱い声援を送っていた。(李瑟基記者、両記事とも学生はいずれも旧学年) |