シドニー五輪まで半年
朝鮮オリンピック委員会  チャン・スミョン副書記長に聞く


ケ・スニらの出場確定

注目は柔道、レスリング、重量挙げ
12種目、30人前後の見込み


  【平壌発=千貴裕記者】 今年、2000年はオリンピック・イヤー。9月15日からオーストラリアでシドニー五輪が始まる。朝鮮はこれまで夏季、冬季合わせて7回出場し、金8、銀7、銅13の計28個のメダルを獲得してきた。シドニー五輪まであと半年。朝鮮オリンピック委員会のチャン・スミョン副書記長に、シドニー五輪の出場種目と選手、準備状況などについて聞いた。

 ―現在、出場が確定している選手は。

 選手たちは昨年後半から様々な種目の予選競技に臨み、数々の五輪出場権を手にしている。また国内の大会で出した記録により、出場を決めた選手も多い。

 現在、確定しているのは、柔道女子52キロ級のケ・スニ(アトランタ五輪金メダリスト、当時は48キロ級)、同男子81キロ級のクァ・オチョル、ウエイトリフティング女子58キロ級のリ・ソンヒ(同級ジャークの世界記録保持者)、レスリング・グレコローマン54キロ級のカン・ヨンギュン、同フリースタイル63キロ級のキム・グァンイル、アーチェリーのチェ・オシル、射撃のキム・ジョンス、リ・ミョンファ。一方、マラソンは五輪出場規定記録に沿って男女各2〜3人、体操は予選によって各国に割り当てられた数に沿って男子1人、女子2人が出場する予定だ。

 ―今後、どんな予選大会に出場するのか。

 まず4月初め、シドニーで行われるシンクロナイズドスイミング予選の団体、デュエット部門に出場する。また5月、中国で行われる水泳の飛び込みの予選にも男女が出場する。

 また近々日本で開かれるレスリングとウエイトリフティングのアジア選手権大会、また4月にタイで行われるボクシングの大会にもそれぞれ若干名が出場する予定だ。

 こうした予選大会で、少なくない選手たちが五輪の出場権を獲得するだろう。先程の確定分にそれらを合わせて、30人前後の出場を見込んでいる。

 ―注目される種目と選手たちの状態は。

 すべてと言いたいが、あげるとすれば柔道、レスリング、ウエイトリフティングなどだろう。マラソンや射撃も伝統的に強い種目と言える。

 すでにシドニー五輪の競技日程は決まっている。選手たちは自分の出場する日を目標に調整、練習を重ねている。

 現時点で負傷者などはいない。コンディションもよく、モチベーションも高まっている。女子柔道のケ・スニは、10〜12日、チェコで行われた国際柔道大会で優勝した。

 シドニー五輪の本番で、すべての選手が好成績をあげると確信している。

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