春夏秋冬
春になれば各地で「火災予防運動」が行われる。東京消防庁管内で昨年中に起きた火災は、6775件で、136人が死亡し、1075人が負傷した。お年寄りや幼児が亡くなるケースが目立つ。主な出火の原因は、放火が40.1%で一番多く、次いでたばこ15.7%、ガスこんろ7.9%となっている
▼防火チェックのためつぎのような基本知識を知っておこう。同庁によると、施錠していない窓から放火されるケースが多い。そのため出入口だけでなく、窓にもしっかりと錠をかけるよう呼び掛けている。また家の周りに燃えやすいものを置かず、夜は街灯をつけるなどの放火対策も万全に
▼また死者発生のトップはたばこによる火災で、とくに危険なのは飲食後の寝たばこ。火種が布団に落ちても気づかずに寝込んでしまい、火災になっても気づかない。「小さな火でも油断は禁物!」。ストーブのそばも危険がいっぱい。ストーブの上で乾かしていた洗濯物が落ちたり、就寝中に布団が触れて火災になったする。使用したまま給油をするのは厳禁。火災になったケースが後を絶たない
▼一方、何気なく使っているが、電気コードの火災もある。家具がコードを踏んでいたり、ペットがコードをかじってしまいショートして火災になるケースもある。天ぷら油の火災も減らない。弱火でも熱し続けて高温になると自然発火する。調理中に少しでもその場を離れる時は絶対に火を消す習慣を身につけよう
▼尊い生命や財産を守るためにも、常日頃から火の用心を心掛け、自分の家からは絶対に火災を出さない環境作りをしたい。(喜)