ウリ民族の風習、伝統/遊戯
サンリュク(双六)
サイコロの目だけ駒を進める、早く相手陣に入った方が勝ち
サンリュク(双六)は、内外に6つの仕切りでできた進馬板(双六盤)を置いて、双方が16個の駒石を準備した後に、1から6までの目を持つ6角のサイコロ(チュサウィ)を振り出し、出た目の数だけ駒を進め、早く相手の陣に入った方を勝ちとする遊びである。
双六は、1から6までの目を持った2個のサイコロを使って、遊ぶことから名付けられた。
駒の色彩は一般的に白と黒。16個の駒の配置は地方によって多少の差はあるが、以下に記載するものが最もポピュラーである。
白い駒を、Aの右側6に6個、5に3個、1に2個を置く。そして、Bの左側5に3個、1に2個を置く。黒い駒は、Bの右側6に6個、5に3個、1に1個を置いて、Aの左側5に3個、1に2個を置く。
配置された駒は、双方が振り出すサイコロの出た目の数に応じて動くことになる。盤の真ん中の空間は、サイコロを振り出す場所だ。
振り出したサイコロの1つが3で、もう1つが4であれば計7点、駒1個を7つ動かすことができる。
2個のサイコロがともに6の数字を出すと、「線六」といって最高の12点がもらえる。また、出た数字を別々に使うこともできる。例えば3と4の場合、1個の駒を3つ、もう1個の駒を4つ進ませるというふうに。
サンリュクは、三国時代(53〜676年)からかなり広く伝播した遊びだといわれている。昔は遊びの中で、子供の「コヌ(地碁)=五目遊び」に対して、大人は「双六」と相場が決まっていたが、それがいつの間にか子供の間にも伝播して、コヌと同じように広く遊ばれるようになった。