統一の世紀 自らの手で

京都の同胞青年団体、カウントダウンイベントを共催


  【現地から本社取材班】京都府の5つの同胞青年団体が共催するイベント「ワンコリアカウントダウン21」が、京都市の「みやこめっせ」で2000年12月31日午後7時から行われた。在日本大韓民国青年会、在日本朝鮮青年同盟、在日韓国青年同盟、在日本朝鮮留学生同盟、在日韓国学生同盟の5団体が昨年1月から準備を進めてきたもの。世紀の変わり目に同胞社会に存在する分断の壁を乗り除き、統一のゴールをめざそうとのメッセージを府内の同胞に届けることが目的。

  1万人が集った会場には、朝鮮料理の売店、朝鮮将棋などの民俗遊戯を体験できる民俗村、チョゴリ試着コーナーなど50のブースが設置。また、府内の民族学校や日本学校の民族学級に学ぶ同胞児童、生徒たちが統一への夢を描いた絵も展示され、歴史パネルコーナーでは、団体の垣根を超えた京都の同胞社会の歴史が写真パネルで綴られている。

  メインステージではアンソンウ氏のイリュージョンでオープニングの幕が開き、在日のシンガーソングライター朴保氏、京都朝鮮歌舞団によるワンコリアコンサートが上演された。

  会場を訪れた徐勝・立命館大学教授は、「同胞青年たち自らがこのようなイベントを積極的に作り上げていることに大きな価値を感じる。行事を通じて互いの交流が深まり、同様の動きが全国に広まれば」とエールを送った。

 
 イベントのクライマックスは24時。20世紀の朝鮮半島の歴史を映像で振り返りながら、会場の参加者とともに21世紀を迎える。

  続けて21世紀における同胞社会のビジョンを示した「京都コリアン青年学生21世紀宣言」が発表される。2年におよぶ5団体の交流と協議の結晶だ。

  「21世紀を統一の世紀に」ー。京都の同胞青年たちが団体の垣根、しがらみを乗り越え、21世紀に向けた熱いメッセージを発信している。

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