第79回全国高校サッカー選手権大会

大阪朝高 惜しくも1回戦敗退

大阪朝高 1−3 桐蔭学園
前半
後半

  大阪朝鮮高級学校サッカー部と桐蔭学園(神奈川県代表)との対戦による第79回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が、今日(12月31日)、神奈川県川崎市の等々力陸上競技場で12時10分から行われた(写真)。

  試合は、ソツなくテンポの速いプレーを見せた桐蔭が前半に3得点。押され気味だった大阪朝高は、後半11分に1点を返したものの、逆転にはおよばなかった。

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  【現地から本社取材班】朝高は、試合開始直後から固さが見られた。前半5分頃までは双方攻め合うも、朝高は7分、12分、26分と立て続けに失点。39分には前半唯一の決定的なチャンスがあったが、わずがにゴール枠を外した。

  桐蔭ペースだった流れを変えたのは、後半11分のMF権隆旭(2年)のゴール。全国大会での同校初ゴールに、沈んでいた同胞応援団も一気に応援のボルテージがあがり、朝高選手が桐蔭陣内に攻めこむシーンががぜん多くなった。だが、その後も何度かあった決定的チャンスをものにできないまま、試合終了を迎えた。

[金正海監督の話]

 選手に緊張が見られ、出だし12分で2点取られたのが痛かった。いいコンディションで試合に臨めたが、敗れたのは実力の差。ハーフタイム、負けると思っている者は出て行け、やる気のある者だけピッチに立てとげきを飛ばした。

  選手たちには、同胞の横断幕の文字を読ませて、緊張感を解かせた。たくさんの同胞が来てくれた前で勝ちたかったが。あの1点奪取はワンチャンスをものにできた。その後のチャンスを生かせていれば流れ変わってた。インターハイとは雰囲気が違う。選手権は高校選手のあこがれだ。この経験を次につなげたい。

[梁英二主将(DF3年)の話]

  プレッシャーがあった。朝高はいつも立ち上がりでやられるとこがあり、まんまと弱点を突かれた。後半は自分たちのサッカーができたと思う。キャプテンとしてみんなには、集中力だけは切れないようにしようと言った。けど、どこかでやっぱりプレッシャーがあったのかも。

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