統一に想いはせ熱唱

同胞オペラ歌手 崔銀実ソロリサイタル


 金剛山歌劇団の元団員で、朝鮮民主主義人民共和国功勲俳優の在日同胞オペラ歌手、崔銀実さんのミレニアムコンサート「新しい夢の扉をあけて…」が8日、東京都国分寺市のいずみホールで行われ(写真)、崔さんの2度目のソロリサイタルに、約400人の同胞らがつめ掛けた。

 「21世紀に伝えたい北南朝鮮の歌、懐かしい歌を聴いてもらいたい」と、朝鮮、日本を含めた海外の名曲、民謡やミュージカル曲など、ジャンルにとんだ全16曲を披露。金剛山歌劇団メンバーと同胞ピアニスト姜容子さん、日本のチェロリスト、バイオリニストらが友情出演した。

 1部では、わが子を愛する親たちの想いを込め、北南朝鮮と日本の子守唄を3曲続けて熱唱。「統一列車は走る」は、北南両首脳がお互いに贈った犬にちなんで、「豊山・珍島ラブコールバージョン」と題し、力強くも軽やかに歌った。

 続く2部では、「しだれ柳(ヌンスポドゥル)」など、朝鮮の民謡を3曲披露した後、「サウンドオブミュージック」などのミュージカル曲などを披露した。最後には、「統一の日を見ぬまま亡くなった一世と、統一実現のために励む世代、統一時代に主人公として躍りだす幼い子どもたちに捧げる」と、「リムジンガン」、「アリラン」を万感の想いを込めて歌い上げた。

 25年間に及ぶ歌手活動の過程に「歌は心、魂で歌うものだと悟った」という崔さんの心のこもった舞台に、同胞たちは、「感情の豊かさが湧き出るような美しい歌声に聞き入った」「レパートリーが豊富」「洋楽器とチャンゴなどの民族楽器との調和が素晴らしい」など、口々に感想を述べていた。

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