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金剛山歌劇団 45周年記念公演

 金剛山歌劇団創立45周年記念公演ミレニアムファンタジー「金剛山の四季」が6日、東京・文京シビックホールで行われ、同胞と日本市民1200余人が鑑賞した。

 アリランの合唱で幕を上げた第1部のアンサンブル公演、「慶び」では、チャンセナプ独奏「リョンガンキナリ」(崔栄徳)、男性独唱「遠い記憶」(李栄守)、舞踊「チャンゴの舞」など、民族色あふれる全8演目が披露された。

 続いて、朝鮮の名勝、金剛山を背景に、民族の喜びと誇り、受け継がれてきた伝統を第1場「皆骨山(ケゴルサン)」(冬)、第2場「金剛山」(春)、第3場「蓬莱山(ポンレサン)」(夏)、第4場「楓嶽山(プンアクサン)」(秋)で構成、表現した音楽舞踊組曲「金剛山の四季」が披露された。

 なお、同公演のプログラムは、15〜16日に行われる初のソウル公演でも披露される。

歴史的1年を返る/各地で同胞送年会

 今世紀も残すところわずか。各地で様々な趣向をこらした送年会が開かれているなか、総聯東京・板橋支部主催の送年会が4日、板橋区立文化会館で行われ、200余人の同胞が参加した。

 北南共同宣言の発表や総聯同胞故郷訪問団の実現など、今年1年間の出来事をふり返り、来年がさらに良い年になるようにと催された送年会では、分会対抗歌合戦や抽選会、東京朝鮮歌舞団の公演などが行われ、歴史的な平壌対面の模様がスクリーンに映し出されると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。また会場には「健康相談コーナー」が設けられ、血圧測定や健康アドバイスなどを受ける参加者でにぎわった。

 参加者の1人は、「今年4月の開設から現在まで、90余件の相談に対応してきた板橋同胞生活相談綜合センターに21世紀はさらに期待したい」と語っていた。

記事ねつ造で文藝春秋に抗議/総聯代表ら

 「文藝春秋」12月号が「金正日『幹部会肉声』を世界初公開」と題するねつ造記事を掲載したことに対し、6日、総聯中央の梁寿正国際統一局長をはじめとする総聯の代表が東京・千代田区の文藝春秋社を訪れ抗議した。

 代表らは同編集長に対して記事をねつ造した巧妙な手口を明かしながら、同記事は朝鮮の最高指導部の権威を傷つけ、和解と統一に向かう朝鮮半島情勢に水を差す意図的で悪質な内容だと批判、記事の取り消しと謝罪を求めた。

 なお総聯は、文藝春秋社が態度を改めるまで抗議を続けると表明している。

食糧生産292万トン/国連朝鮮常駐代表

 8日、東京で開かれた国連開発計画(UNDP)主催の国際シンポジウムに出席した国連・UNDP・世界食糧計画(WFP)の朝鮮常駐代表のデビッド・モートン氏は、国連諸機関が推計した朝鮮の今年の食糧生産量が、292万トンだと明らかにした。

 同氏は今年、朝鮮では旱ばつ、台風の被害が大きかったと説明し、年間需要量を478万5000トンだとすると不足分は186万5000トンで、このうち商業ベースで20万トン、国際社会からの支援で50万トンが補える予定だと指摘。残る不足分は116万5000トンで、今後も引き続き支援する必要があると強く訴えた。

教科書制度改悪要求に抗議

 NGO「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は8日、北海道議会が現行の歴史教科書を「自虐的・反日的」と決めつけ、検定基準「近隣諸国条項」の削除を政府に求めた意見書を採択したことでコメントを発表。「国際常識を無視し、教科書制度と教科書内容の改悪を目指した」ものだとして強く抗議し、撤回を要求した。

 「近隣諸国条項」とは1982年、教科書検定による歴史改ざんが外交問題となった際、日本政府がアジア諸国に謝罪するとともに、日本の侵略戦争の記述を検定でゆがめないとの約束を検定制度に盛り込んだもの。コメントは、意見書採択は同条項の削除を主張してきた「新しい歴史教科書をつくる会」などの動きに荷担する暴挙だと強調している。

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