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世紀を迎える人権協会のつどい

 「21世紀を迎える人権協会のつどい」(主催=在日本朝鮮人人権協会)が2日、東京都内のホテルで行われ、都内の同胞生活相談綜合センター所長、その関係者ら130余人が参加した。

 同協会の柳光守会長が、21世紀を目前にひかえ、北南首脳会談の成果によって朝鮮を取り巻く国際情勢が好転するなか、より精力的に活動していこうとあいさつした。

  また、会員を代表し河正潤司法書士が発言。協会結成以来6年間の活動を振り返ったうえで、今後、「いつも新しい提案と実践を!」という協会のスローガンのもとに、専門家である会員らが同胞の生活・法律問題の解決に率先して寄与し、同胞生活相談綜合センターの活動とその運営に主動的に携わっていこうと呼びかけた。また、年々増加する同胞法律家を網羅した総合的な事務所の設立も提起した。続いて、床井茂弁護士が来賓のあいさつをした。

 なお、同日夜には宴会が催され、総聯中央の呉亨鎮副議長が祝杯の辞を述べた。

大阪で「北朝鮮人道支援の会」チャリティーコンサート

 「北朝鮮人道支援チャリティーコンサート」が11月29日、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホールで行われ、同胞、日本市民ら800余人が観覧した。

 主催した「北朝鮮人道支援の会」(吉田康彦代表)は、人道主義に基づいて朝鮮に食糧や医薬品、義援金を提供し、朝・日関係改善に努めることを目的に結成された団体。同コンサートは昨年8月、東京での開催に続いて行われたもので、今回は元宝塚歌劇団の大湖かつらさんとオペラ歌手の久保和範さんが、朝鮮との友好親善の思いをこめてオペラや日本の歌謡曲、朝鮮の歌などを熱唱した。吉田代表は、「これからも政治的、宗教的な問題を越えた立場で支援を続けていきたい」と述べた。

 なお、コンサートの収益金は来春、朝鮮の該当当局関係者に贈られる。

日本軍性奴隷制裁く「国際法廷」の朝鮮代表団訪日

 8日から東京で始まる日本軍性奴隷(「従軍慰安婦」)制を裁く「女性国際戦犯法廷」に参加するため、朝鮮の「従軍慰安婦」・太平洋戦争被害者補償対策委員会代表団(団長=洪善玉同委員長)が5日、訪日した。「法廷」で証言を行う被害者の朴永心さん(78、南浦市在住)、金英淑さん(73、平安南道在住)は車イスで空港に降り立った。

 一行は6日、東京・千代田区の朝鮮会館を訪れ、総聯中央の徐萬述第1副議長、南昇祐副議長らと歓談した。席上、洪委員長は、法廷で北南の民間団体が共同起訴状を提出することになったと報告しながら、「女性たちが受けた被害の実態を明かし、被害者が真の意味で納得できるよう頑張りたい。『慰安婦』問題を通じて強制連行など未解決の日本の戦争犯罪を追及していく」と語った。「法廷」は12日まで開かれる。

合意書草案を協議/北南軍事実務会談

 第2回北南軍事実務会談が5日、板門店南側地域で行われ、人民武力部の兪英哲大佐を団長とする北側代表団と国防部の金ギョンドク准将を団長とする南側代表団が参加した。

 北側団長は、新義州―ソウル間の鉄道と開城―ムンサン間の道路が通る軍事境界線非武装地帯の一定区域を北南管理区域に確定するための実務的問題と、工事に伴う軍事的保障問題に対する北側の見解と立場を明らかにして、北側の合意書草案を南側に手渡した。

 会談では、北側が示した合意書草案について討議した後、共通点を生かして協議を今後も続けることにし、次回会談を12月下旬に板門店北側地域で行うことで合意した。(朝鮮通信)

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