埼玉初中で公開授業/市民ら170人参加

差別解消へ共に努力
「支持する会」結成へ


 日本市民に校内を一般開放する埼玉朝鮮初中級学校(大宮市)の公開授業が11月25日、行われた。行政関係者をはじめ日本市民に民族教育について広く知ってもらい、教育権拡大運動をより活発化する契機にしようとの目的で開いたもので、昨年に続いて2回目。

 この日、同校には県議会と県内各市議会の議員と日本学校の教職員、労組、行政関係者をはじめとした日本市民と南からの留学生ら約170人が訪れ、各学年の授業を参観した。

 昨年に続いて参加した秦哲美県議は「教師は熱意を持って授業に臨み、生徒たちは学校生活を楽しんでいる。朝鮮学校に対する日本政府の差別政策は理解できない。今後もお互い力を合わせてこの不合理を打破するための運動をしていかなくては」と語った。

 授業参観に続いて、参加者らは体育館で児童生徒らによる歌と踊り、民族楽器の演奏を楽しんだ後、意見交換をした。

 またこの日、地域の日本市民らによる「朝鮮学校を支持する会」の準備会が発足した。

 準備会のメンバー、県立八潮高校の嶋田和彦教諭は「日本の私学並の助成も受けられないのは学校にとって致命的。助成や大学受験資格など解決すべき問題は山積している」と話す。

 準備会では、来年1月の正式発足を目指している。

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