第6回同胞登山の集い

秋空の下、天城山に280人
最高齢は80歳 親睦深める


 今年も同胞登山家たちが待ちに待った在日同胞大登山の集いが12、13の両日にわたって行われた。

 6回目を数える今回の目的地は、「伊豆の踊り子」で有名な静岡・伊豆の天城山。晴れ渡った秋空のもと、東京、神奈川、愛知、大阪、広島、福岡、そして地元静岡など全国各地から280余人の登山愛好家が参加した。年齢層も下は九歳から上は80歳までと、幅広い。

 初日の12日、一行は天城公園―天城山(万二郎岳)―万三郎岳の道のりをたどり、心地よい汗を流した。この日の夜、宿泊先のホテルで宴会が行われ、各地から来た同胞たちが親ぼくを深め合った。翌13日も晴れ。ホテルを出発した一行は、河津七滝、浄蓮の滝、堂ヶ島などを散策した。

 愛知から参加した李淑姫さん(52)は、「参加するたびに、各地に山仲間が増える。1年ぶりに会うと、まるで同窓会のよう。来年また会うためにも健康でなくちゃ」と話した。同じ愛知からの参加者、徐由紀さんは19歳と若い。「シルバーパワーに圧倒された。みなさん元気で何より。空気もきれいで来てよかった」と感想を述べた。

 これまで参加者が1ケタ台だった大阪からは30人が参加した。鄭恵淑さん(55)もその1人。「バス1台を借り切ってともに来たメンバーが、みな無事帰れるのでよかった」と、けが人や病人が出なかったことにほっとした様子。

 地元静岡から参加した李基春さん(66)は、「他の地方から来た同胞たちとの交流が楽しかった」と語った。

 最高齢の朴七熙さん(80)は、西東京からの参加だ。「長生きして、いい所を見せてもらって本当に幸せ」と満足げだった。(文と写真・金景淑記者)

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