同胞の店

中華料理「知 味 鮮」
(神奈川県横浜市)

具で麺見えぬ海鮮ソバ


 8年前、横浜中華街に店をオープンした。以来、観光客や家族連れなどに親しまれる味を提供し続けている。

 オーナーの金正俊さん(47)は生まれも育ちも横浜という、根っからの「浜っこ」。慣れ親しんだ中華街で中華料理屋を開くことは「自然の成り行きだった」。

 店を開くにあたり、2年間修行を積んだ。味は少し辛目の四川風だが「明確な線引きはせず、おいしいものなら何でも取り入れる」という。

  「安い、うまい、ボリューム満点がモットー」と胸を張る金さん。開店当時から変わらぬ値段で出しているおすすめの一品は「海鮮そば」(1000円)だ。すり鉢ほどの大きな器に、ホタテ、イカ、エビ、カニ、キクラゲ、白菜、チンゲン菜、にんじん、マッシュルーム、豚肉がどっさり乗っており、麺は隠れてまったく見えない。鳥ガラとトンコツを3時間煮込んで作るスープはあっさりした塩味で、臭みをとるために「香味野菜やしょうが、ネギの青いところを入れる」。

 人気のスペシャル飲茶コースは春巻、シューマイ、ふかひれ餃子、エビ餃子、肉まん、桃饅頭、五目焼きそば、コーンスープ、杏仁豆腐(3人以上の注文でバンバンジーサービス)が付いて1700円というから驚きだ。地元商工会も愛用しているという。(花)

 メニュー 自家製焼ギョーザ(600円)、特得ファミリーセット(8品で5000円、3〜4人用)

 営業時間 午前11時30分〜午後9時(ラストオーダー、平日は午後3〜5時迄休)、月休。神奈川県横浜市中区山下町188(рO45・663・1577)

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