のびやかな演奏で魅了
朴久玲ピアノリサイタル
モスクワ音楽院を首席で卒業した在日同胞ピアニスト、朴久玲さんのピアノリサイタル(主催=ニッポン放送)が2日、東京・千代田区の紀尾井ホールで開かれ、同胞と日本市民ら約500人が観覧した。
ロシアの名曲を収録した2枚目のCD(「銀の時代」)の発売を記念したリサイタルでは、そのうちの5曲が披露された。 モーツァルトが、身近な人の死後書いたとされる、「ロンド イ短調K511」、愛する人への想いを込めた、シューマンの「フモレスク 20」など、1曲弾き終わるたびに、観客席からは大きな拍手が送られた。 モスクワ音楽院時代に朴さんを8年間教えた、同大学院のヴォスクレセンスキー教授は、「彼女はロシアのメロディーを自分のものにしている。また演奏も成熟味を増した。若手ピアニストの中で、間違いなくホープといえよう」と評価した。 練馬区に住む白石裕子さん(52)は「のびやかな演奏から、ロシアの文化、雰囲気が自然にほとばしっていた。素晴らしい」と感想を語った。 |