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第2回総聯同胞故郷訪問団、106人が17日から

 第2次総聯同胞故郷訪問団が、17日から22日にかけて南朝鮮各地の故郷を訪れる。崔秉祚・総聯中央財政委員会委員長を団長に1世同胞106人、随行員10人、記者4人の総勢120人で構成されている。

 訪問団は五泊六日の滞在期間中、3泊4日(18〜21日)の日程で故郷を訪問し、長い間生き別れになっていた家族、親戚と再会する予定。

 61年ぶりに弟、妹と再会する諸斗善さん(78、女性同盟兵庫県宝塚支部顧問、慶尚南道出身)は「願っていた統一が実現したよう。感慨無量です」と語っている。

 在日同胞のほとんどは朝鮮半島南部の出身。解放後、北側の政権を支持した人たちは南の反共、反北政策により、故郷の地を踏むことができなかったが、6・15南北共同宣言を受けて、7月にソウルで行われた第1回南北閣僚級会談で北側が総聯同胞の故郷訪問問題を提起。南側と合意し、「第1次訪問団」として9月22日から27日まで50人の1世同胞が離れ離れになっていた肉親との感激的な対面を遂げた。

大阪で国際子ども交流

 「羽ばたけ、民族教育!輝け、国際交流!」と題する朝鮮学校・外国人学校・日本学校の子ども交流会が10月22日、大阪市のピロティーホール・大ホールで行われ、出演者を含め、1000余人が参加した。

 文化公演を通じて互いの民族を理解し、国際交流の幅を広げる趣旨で開かれ、参加校の各代表らでつくる実行委が主催、大阪府など37団体が後援した。

 交流会1部では、「輝け、国際交流!」をテーマに、東大阪、中大阪の両朝鮮学校と大阪中華学校、聖ミカエル国際学校(神戸市)、日本の池田、旭東両中学校の生徒と両国太鼓クラブが出演し、吹奏楽や、演劇、朝鮮舞踊、チャンゴと和太鼓の合同演奏などを披露。各校の生徒が朝、中、日、英の4ヵ国語で司会し、フィナーレでも参加者全員が各国語で「It's a small world」(小さな世界)を合唱した。

 また大阪での朝鮮学校教育実施55周年を祝した2部、「羽ばたけ、民族教育!」では、府下の朝鮮学校生徒と幼稚園園児らが公演した。
 西成区の南美保子さん(42)は、「朝鮮学校の生徒たちの自信に満ちた姿が印象的」と感想を語った。

朝鮮学校支援団体結成/千葉の女性県議ら

 「朝鮮学校を支援する千葉県自治体女性議員の会」(代表=栗山栄子県議)が10月28日に発足し、同日、千葉市内のホテルで創立総会が行われた。

 同会は、県と各市に千葉初中への補助金増額を働きかけていくことを目的に結成された。県と各市議会の超党派女性議員、30余人が賛同しており、総会には、賛同した議員らをはじめ、女性同盟役員と千葉初中の金白東校長らも出席した。

 現在、千葉初中には、県と市(全31市のうち19市)から合わせて年間1416万円(生徒1人当たり年間4万3870円)の補助金が各種名目で支給されているが、同会では当面してこの額を倍にするよう各自治体に働きかける計画。ちなみに、県内の日本の私立学校にはこの約5倍の額が支給されている。

北京で朝・日本会談/過去清算など実質協議入り

 第11回朝・日政府間本会談が10月30日から中国の北京で始まった。朝鮮側から外務省の鄭泰和巡回大使を団長とする政府代表団が、日本側から外務省の高野幸二郎・日朝国交正常化交渉担当大使を団長とする政府代表団が参加した。

 今会談では、朝鮮側が「優先的に解決されるべき」と主張している「過去の清算」問題に関して、実質的な討議が行われると見られる。朝鮮側は、日本が「歴史的な未解決問題である過去の清算問題に1日も早く決着をつけるべき」(労働新聞10月29日付)と主張している。

領空侵犯で米軍が遺憾の意

 米軍の戦闘機2機が10月26日、開城市板門郡一帯の北側領空を侵犯したことと関連し、朝鮮人民軍と米軍間の接触が28日、板門店で行われた。

 人民軍側は、米軍側が北側の反対する大規模なフォール・イーグル合同軍事演習中に白昼公然と戦闘機を領空侵犯させたのは、停戦協定第16項違反であり、南北、朝米関係を破たんさせようとする重大な犯行だと糾弾。米軍側が、今回の領空侵犯を認めて謝罪するとともに犯罪者を処罰し、事件再発のため徹底した対策を講じるよう強く求めた。

 米軍側は、訓練中の不注意による領空侵犯だったと認め、きわめて遺憾に思うと指摘。現在調査中で、終了次第適切な措置を講じ、2度とこうした事件が発生しないよう可能なすべての対策を取ると述べた。
(朝鮮通信)

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