EU諸国の国交樹立表明

現情勢に合致、歓迎

朝鮮外務省代弁人


 朝鮮外務省スポークスマンは21日、ドイツ、イギリス、オランダなど欧州連合(EU)諸国が朝鮮と外交関係を結ぶとの立場を表明したことに対し、歓迎の意を示した。朝鮮中央通信社記者の質問に答えたもので、その要旨は次のとおり。

 われわれは、これらの国の決心が、冷戦が終息し、国際関係で急激な変化が起きている現在の情勢発展のすう勢に合致するものとして評価し、これを歓迎する。

 自主、平和、親善の崇高な対外政策的理念に沿って、自主権の相互尊重と内政不干渉、平等と互恵の原則からすべての国と親善協力関係を結び、発展させていくのは、わが政府の終始一貫した立場だ。われわれはこれまでEU諸国との関係発展のために多岐にわたる接触と対話を行ってきた。またすでに、EU諸国に対し外交関係の設定問題を提起したこともある。

 わが国とEU諸国との関係正常化は、双務関係を各分野にわたって拡大、発展させるだけでなく、東北アジア地域、ひいては世界の平和と安全にも寄与するものになる。わが政府は、これまで同様、今後も、わが国の自主権を尊重し、友好的な態度を取る世界のすべての国と親善協力関係を発展させていくだろう。

労働新聞も

 労働新聞22日付は、朝鮮の対外関係が良好に発展し、朝鮮半島で平和と和解の雰囲気が醸成されていることはよいことで、歓迎されるべきだとして、要旨次のように論評した。

 われわれはこれまで他の国との善隣友好関係の発展に反対したことはない。国際社会の一員としてすべての国と関係を結び、発展させていこうとの立場だ。

 万一、過去に不幸なことがあったとしても、われわれの尊厳と自主権を尊重し、友好的な態度を取る国については善隣友好関係を結び、発展させていくだろう。

 自主性の尊重と平等、互恵の原則から、朝鮮と他国との関係が改善されるべきだというのがわれわれの原則的な立場、要求だ。実際にそうなれば、朝鮮半島はもちろん、アジアと世界の平和と安全保障に寄与するだろうし、そのためにわれわれは今後も誠意を持って努力する。(以上朝鮮通信)

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