トンポ就職情報センター

「イルト」創刊

同胞のための初の専門誌
求人情報を掲載、就職状況の分析も


 在日同胞の就職問題を取り扱う「トンポ就職情報センター」(6月に発足)が、就職と雇用に関する幅広い情報を同胞たちに提供するため、初の同胞就職情報誌「イルト21」(2000年秋号)を20日、創刊した。9月からはホームページ(HP)も立ち上げており、センターでは今後、就職、雇用問題に多いに役立てたいとしている。

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 今回、創刊された「イルト」の巻頭インタビュー「同胞企業に夢を託して」では、同胞企業で働く同胞たちが、なぜ同胞企業を選んだのかについて、それぞれの立場から経験談や率直な感想を語っている。
 例えば、大洋貿易で働く韓英澤さん(32)は、「日本の大企業で働くのも一つの生き方ですが、末端の歯車として働くよりは、規模は小さくても、会社と自己の利益や目的により一体感を感じ、自分を切り盛りできる要素が多いところで働くことの方が魅力的に感じられた」と、感想を寄せている。

 また特集では、「在日同胞と就職」をテーマに、現状と提言について問題整理をしている。

 まず、同胞専門機関を設立しなければならなかったほど、なぜ就職問題が重要なのかについて提言は、同胞企業が個人から法人企業へと成長をとげながら、「ヒト、モノ、カネ」のいわゆる経営資源の強化に力を入れるなかで、人材確保および育成において力を注いでおり、そうした現状を踏まえて、早急に同胞商工人向けの雇用に関するアドバイスを実行することが求められていると分析する。

 また、同胞社会の就職の現状はもちろん、日本社会の就職状況についても正しく、分かりやすく整理されている。

 そのほか、「イルト21」には、求人情報も満載されている。次号は来年春に発行される予定だ。

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トンポ就職情報センター
 住所=東京都文京区白山4−33−14
 пEファクス=03・5840・5222

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