山で元気
唐松岳
(2696・4メートル、長野県)
白馬展望の山上で練った同窓会企画
シドニーオリンピックの南北朝鮮選手団の合同入場行進、ケ・スニ選手への南・海外同胞の応援に胸が熱くなる日々の連続。オリンピック開催中の9月30日、同窓会準備委員の朝大五期卒業生7人が白馬駅に集まった。
そのうち一番、貫禄のある共和興業社長の李遠俊は白馬の有力者だ。八方尾根ゴンドラリフト、アルペンリフトは顔パスで、われわれ全員も無料だった。一気に八方池山荘まで登る。ここから丸山ケルンまでは八方尾根として有名な素晴らしい展望が続く尾根道だ。右眼前に白馬三山が連なる。左手は五竜、鹿島槍ガ岳に手が届きそうだ。遠く白雲の上に八ヶ岳、新雪を被った富士が見える。 展望の素晴らしい丸山ケルンで大休止。この絶景のパノラマ天国で昼食にする。 話は来年2001年、長野で開催する同窓会行事内容に花が咲く。実行委員長の私は「北アルプスの素晴らしい景観、さわやかな風を感じて雲上のお花畑を楽しむ登山を行事に入れよう」。すかさず、会長の金m泰は「そうしよう。2003年、われわれは卒業40周年を迎える。この節目の同窓会は帰国した同窓生全員も集まれる金剛山でしよう」 金栄振は「時期尚早だ。まだ全員参加できない。それよりも情勢が好転しているので、総聯中央を通じて、祖国の同窓生を招待しよう」。喧々ごうごう、議論百出だ。 還暦を過ぎた同窓生の顔は、創設期の朝鮮大学校舎を建設しながら学んでいた、青春の情熱燃える学生時代の頃のものに戻っていた。下からガスが猛烈な勢いで沸き上がってきた。目の前の白馬の峰々が姿を隠した。雨が近い。議論をやめ、すぐ下山しよう。(朝大5期卒業生同窓会実行委員会・金相煥) 【山行アドバイス】八方池までは初心者でもハイキング気分で行ける。 |