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車の状況 リモコン画面で把握
双方向通信機能付き盗難防止装置
東京・カーセキュリティーショップ「TRS」
自慢の愛車が盗まれたショックは計り知れない。セキュリティへの関心が低い日本では、とくに高級車が窃盗団の格好の標的になっている。こうした被害から車を守る盗難防止装置を取り扱うのが、東京都板橋区のカーセキュリティショップ「TRS」である。 1人で店を切り盛りする鄭学植さん(35・写真上)は、朝鮮大学校工学部(現・理工学部)を卒業後、ソフト開発企業などを経て、2年前に独立した。「盗難防止装置を使う知人の話に興味がわき」、今年2月には念願のショップを開いた。 主力商品「フォースF2000」(写真右)は、鄭さんの友人が経営する「プロス」が南朝鮮の製造元から輸入し、TRSで販売・取付を手掛ける。同業他店への技術提供にも積極的だ。 鄭さんによると、従来の装置は、警告音や自動ロックなどリモコンからの操作はできるのに、肝心の車の状況がリモコンで分からないという不完全な代物だった。 この欠点を解消するため、フォースには業界初の双方向通信システム「アンサーバック機能」が採用された。電波の届く範囲内(市街地で3〜400メートル、障害物のない状態で1500メートル)なら、ドアの開閉や衝撃・破損など、車の細かい状況をリモコンの画面で把握できる。 購入者のほとんどは、盗難・盗難未遂の被害者。「人ごとだと思っていた人も、盗まれて初めて、自衛策が必要と気付くようです。100%盗まれない保証はないが、付けないよりはるかに安心。愛着ある車は大切に守ってほしい」と、鄭さんは強調する。 埼玉・東部青商会の幹事長も務めるだけに「ゆくゆくは同胞のネットワークも作りたい」と意欲を燃やす鄭さん。フォースは12万円(取付費用込。車種によって若干異なる)で提供しているが、「もちろん、同胞にはサービスします」と語る。 (柳成根記者) ◇ ◇ 東京都板橋区仲宿51−4 рO3・5943・9027、 HP=http://www.security-trs.com/ 交通手段=都営三田線板橋区役所前駅下車、徒歩8分(地図参照) 営業時間=10時半〜19時(月曜定休) |