世代を超えて語り継ぐ 

京都・「耳塚」で供養・追悼の集い


 壬辰戦争(豊臣秀吉の朝鮮侵略、1592〜98年)の際、老若男女問わず虐殺され、「戦功の証」として築かれた朝鮮人の「耳塚」を供養・追悼する集い(主催=「壬辰戦争と京都耳塚を考える会」=朴容徹代表)が9月28日、京都市東山区の耳塚境内で行なわれた。

 総聯と民団傘下の同胞と、修学旅行で現地を訪れた広島県下の小学校(4校)生徒ら、500余人が参加した。

 集いでは主催者を代表し、朴さんが「今年は壬辰戦争から403年目を迎えるが、この史実を忘却、風化してはならない。世代を超えて語り継がねば」とあいさつした。

 続いて、在日本朝鮮仏教徒協会(朝仏協)と在日本韓民族仏教徒総連合会(韓仏連)の僧侶と日本の僧侶らが合同で「供養読経」を上げた後、参加者が焼香を行なった。

 広島・福山市立松永小学校6年の作田恵理佳さんは「『耳塚』の説明を聞いて大きな衝撃を受けた。今後、このような悲劇が2度と繰り返されないよう願うとともに、世界の平和を愛する人間になりたい」と述べた。【京都支局】 

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