トンポ−同胞−

「朝一番あなたと社会を結びます」

「新聞配達に関する標語」最優秀賞に選ばれた
崔一幸さん(44)


 第53回新聞週間(15〜21日)の「新聞配達に関する標語」で、応募総数4321通の中から最優秀の代表標語に選ばれた。受賞作は「朝一番あなたと社会を結びます」期間中、日本新聞協会加盟の各社で活用される。

 「想像もしていなかったので、本当にうれしい。目標の1つでした」

 「訴えたいことをストレートに表現しよう」と、新聞への率直な思いを込めた。

 愛知朝鮮中高級学校中級部2年から4年間、中日新聞をアルバイトで配達。1969年、宇宙船アポロ11号の月面着陸を伝える号外を配るなど、歴史的なニュースを届けた。最近では、少年犯罪の記事を読むたび、朝の食卓で、名古屋朝鮮初級学校に通う子供たちと話し合う。届ける側、受け取る側の立場が変わっても、「世の中でどんなことが起こっているのか。新聞が社会とのつながりを感じさせてくれる」と受賞作への思いを語る。

 標語の応募は、7年前、観光地や交通安全などのキャッチフレーズやネーミングなどを募る「公募ガイド」を読んで始めたのをきっかけに、「はまった」という。

 「考えている時は、仕事のことなどが一切頭から離れ没頭できる。ストレス解消にもつながっている」

 初入選は、始めて1年後の山形市の観光に関するキャッチフレーズ。以来、全国規模のイベント標語などで数々の入賞を果たした。2年前には、神奈川県の観光キャッチフレーズ(1万663通公募)で優秀賞(2位)に輝いた。

 作品は「 ひらめき もあるが、 分析 も必要」と強調するだけに、これまで大学ノート5冊に応募作や入選作を書きとめている。

 「これを励みに、さらに多くの賞を狙っていきたい」と目を輝かせていた。(羅基哲記者)

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