トンポのお店
安い、うまい、安心
お好み焼き・もんじゃ
三宝苑
(東京・葛飾区)
木曜は女性グループ10%引き
20年間、白順子さん(57)が女手ひとつで切り盛りしてきた。四年前、現在の場所に店を移転したのと同時に、次男の洪基千さん(31)が店長に。 まずメニューを見て驚くのは、その安さだ。「安いので安心して食べられるし、おいしい」とは、常連客の1人、地元の在日同胞青年の談。確かにお好み焼き、もんじゃともに400円台から、一品料理も200円台からというから驚く。 「下町、という土地柄に合った価格でがんばってます」と話す洪店長のお勧めは、同店一番人気の「三宝苑天」(750円)。生いか、生えび、切りいか、桜えび、生そば、卵が入った豪華な一品だ。 「丁寧にとったかつおのだしと小麦粉、山芋を合わせてこす。それを一晩寝かせてつなぎを作っています」と厨房を取り仕切る順子オモニは語る。1度こすことによって生地がよりなめらかになるので、この作業は絶対に欠かせないそうだ。 「空気を抜くように」(順子オモニ)しっかり混ぜ合わせた生地を3分の2ほど鉄板に乗せ、その上に先に炒めておいたそばと肉、残りの生地の順に乗せる。外はカリカリ、中をふっくら焼くためには、「絶対にへらで押し付けない」(洪さん)のがコツだそうだ。焼きあがったら3種類のソースをブレンドした特製ソースをたっぷりかけていただく。洪さん親子の優しさが染み渡るような味だ。ボリューム満点。食べきれなかった分を包んでもらい、家に持ち帰った。(花) おすすめメニュー 三宝苑特製焼きうどん(ホルモンとキムチ入り、750円)、チヂミ(350円)、朝鮮風やっこ(250円) 毎週木曜日はレディースデー(女性グループに限り全品10%引き)、学生はいつでも5%引き。 営業時間 午後5時〜午前0時、水休。東京都葛飾区宝町2―33―19(рO3・3694・6919) |