南北朝鮮、在日同胞がともにCD制作

「コヒャンキル(故郷への道)」


 南北そして在日朝鮮人の女性が力をあわせてひとつのCDを作り上げた。

 作詞した柳春桃氏(ソウル在住)は1950年の朝鮮戦争時、ソウルに南下してきた人民軍に義勇軍軍医として参戦した経験をもつ医学博士。反共体制下の数十年間、当時のことを誰にも言えず過ごした。

 しかし数十年間監獄に囚われながらも、その信念を覆すことのなかった非転向長期囚との出会いをきっかけに、当時の経験を詩に綴るようになった。

 それらをまとめた詩集「忘れ得ぬ人々」に心を打たれた在日同胞の全春福氏が、収録詩に曲をつけたのがきっかけになり、2人で非転向長期囚の帰還を祝う歌を作ることになった。

 2人が作った歌は朝鮮で録音されることになり、メイン曲「コヒャンキル(故郷への道)」を帰国同胞である趙晴美(人民俳優)氏がうたった。雄大な管弦楽団の演奏とともに歌手の力強くも優しい歌声が聴くものの胸を打つ。南のある団体は、試聴会を開き今後の統一運動に役たてようと、500枚注文したという。

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 CD「コヒャンキル(故郷への道)」。価格=2000円。制作=朝鮮音楽社。協力=祖国平和統一協会。

 ※詩集「忘れ得ぬ人々」。海風社。

 CD、本の注文は祖国平和統一協会で承ります。(рO3・3590・8190、ファクス03・3590・8192)

 ◆「近代朝鮮の開拓者」と「手紙の書き方」は休みました。

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