あの時、このひと言


 「戦争責任を果たすことこそ、東アジアの様々な民衆の間の信頼と平和を作っていくうえで最低限の条件だ。それすら認めないようでは、アジアの民衆に反日感情が残っても責めることなどできないだろう。責任を果たすという立場を、朝鮮民主主義人民共和国との関係正常化交渉の過程で、日本は今こそはっきり打ち出すべきであろう」(哲学者、東京大学助教授の高橋哲哉さん=43、本紙24日付インタビュー「この人と語る」で)

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 「ライブの魅力はその一体感。抵抗の音楽として始まったロックだが、言語のイントネーションから見ても、個人的には朝鮮人の気質に合うような気がしている」(30代の若いアボジたちによるロックバンド、DAD HEADSのリーダー、盧誠一さん=36)

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 「もっと自然にチョゴリを着て歩ける社会になったらどんなにいいことか。…商売とは関係なく、いつまでもチョゴリを楽しみながら作っていきたい」(各朝鮮学校に手作りの舞台衣装用のチョゴリを寄付し続けている東京の朝鮮服仕立て業、石梨香さん=65)