春夏秋冬
朝鮮の昔話には、庶民を苦しめる悪徳地主を機知に富んだ若者が、痛快にやっつける話がよく出てくる。それを地で行くような話が最近、南朝鮮で起きている
▼昨年末、インターネット上に「落選ミレニアム」と題するホームページが登場した。4月13日に投票が行われる総選挙で、こんな議員だけは選ぶまいとして市民グループが作成したのだが、反響はものすごく、わずか2週間余りで4万6000人以上がアクセスしている
▼内容は、議員会館で博打をしていた議員や「国家保安法」改廃や人権法の制定など6つの民生改革法案に、反対している議員を名指しし、その根拠を呈示している。一方で名前が挙がった議員らにも反論の場を提供しているが、12日現在、それを利用した議員はいない
▼傑作なのは、昨年12月30日にソウル市選挙管理委員会から事前選挙運動に該当するという指摘とともに「インターネット・ホームページ選挙違反内容削除命令」を受けたことに関して。ホームページサービスをいったん中断した後、「そのままミレニアム」と改題して再運営したが、その口上がふるっている
▼今後、このホームページでは事実のみを摘示して扱い、こうした事実を根拠に落選または当選を奨励したり煽動することがないようにします。中略、皆様は、事実をありのままにご覧になって落選させるのか、当選させるのかをご自分で決めてください。中略、このホームページは選挙期間前までは事実のみを摘示し、当選または落選を強要する悪い(?)行動は、絶対にいたしません
▼いつの時代でも庶民はしたたかである。 (元)