公開された米秘密文書(要旨)
「南朝鮮の政治犯処刑」(二級秘密、R―189―50)
北朝鮮ラジオ放送が最近、南朝鮮で蛮行と大量虐殺があったと主張した。北朝鮮の主張は、おそらく誇張されたものだろうが、戦争勃発直後、南朝鮮警察によって血の処刑などが行われた。ソウルが北朝鮮軍によって陥落したとき、人民軍は数千人の囚人を釈放した。本人の判断によると、政治犯らが進撃してくる敵軍によって釈放されないようにと、ソウル陥落直後の数週間内に数千人の政治犯らが処刑された。
疑うことなく銃殺命令は、最高位層から下されたが、政治犯を戦線のある村に置いておけないからだ。
大田で繰り広げられた政治犯1800余人に対する処刑は、1950年7月第1週に3日間にわたって執行された。写真は、極東司令部連絡将校エバート少佐が陸軍部隊のライカ・カメラで撮影し、武官事務室要員によって現像、印画された。
文書分類・秘密、信頼度・最も信じられるA―1、報告者陸軍武官BOB・E・EEDWARDS報告日時1950年9月23日
「南朝鮮陸軍憲兵による処刑」(三級秘密、R−55−51)
被殺者らは共産主義者に協力した嫌疑で有罪判決を受けて服役していた人々で、南朝鮮憲兵が1951年4月のある日、大邱近郊で処刑した。写真は駐南朝鮮米軍軍事顧問団所属の軍事顧問が撮影し、陸軍武官室が現像、印画した。
文書分類・秘密、信頼度・A―1、報告者陸軍武官BOB・E・EDWARDS中佐