各地からのたより


府内の日本市民団体−京都・八幡市に朝鮮学校の処遇改善要請

 京都府在住の日本人による市民団体「朝鮮学校を知る会」(北川照瑩代表発起人)の代表らは昨年12月20日、同府八幡市役所を訪れ、朝鮮学校の処遇改善を要請した。

 代表らは松本伍男助役に対し、保護者補助金の適用、国庫による教育助成の実施、朝鮮学校に対する寄付金の損金扱いなど、抜本的な処遇改善を訴えた。松本助役は「朝鮮学校への就学援助金支給については、これまで福祉問題として取り扱ってきたが、今後は教育問題の一環ととらえて対策を検討したい」と回答した。

 同会では宇治市や城陽市に対しても同様の要請を行っており、昨年12月10日には、城陽市議会文教委員会で「朝鮮学校の処遇改善を求める陳情書」が満場一致で採択されている。

愛知朝鮮初級生徒、同胞高齢者を慰労 

 愛知朝鮮第1初級学校の児童らは昨年12月18日、名古屋市の特別養護老人ホーム「永生苑」で交流会を行った。同施設では、18人の同胞を含め60人の高齢者が暮らしている。

 昨春、同校保育班に初めて言語障害を持つ児童が入ったのをきっかけに、同校では児童が通っていた知育養育センターと連携を持つなど、同胞障害児に対する民族教育に特別な関心を払ってきた。今回の交流会も、こうした経緯から企画されたものだ。

 この日、施設を訪れた4、5、6年生の児童らは、歌や踊りなどの小公演を披露した後、あやとりやかるた、トランプなどをしながら、高齢者らと楽しい一時を過ごした。

 また、県下の同胞が「愛の募金運動」で集めた募金の一部がこの日、同施設に贈られた。