新年迎えた平壌の表情/「転換」経て決意新たに
【平壌発=金志永、李鉉民記者 】 新しい1000年代へと時代がバトンタッチする瞬間、平壌は試練の中でも未来を見据える市民らの楽観的な希望あふれる空気でいっぱいだった。
過ぎ去った年代の大切な思い出を振り返る首都の夜、凱旋門から千里馬銅像までの間の400本のアンズの木には、イルミネーションが施された。市民らはその下を、楽しそうに歩く。
朝鮮人民にとって昨年は、年頭に示されたスローガン通り、まさに「偉大な転換の年」だった。敵対する国々の封鎖と圧力であらゆる条件が不利な試練の中でも、経済は徐々に正常化する兆しを見せ始めた。そんな中、世界陸上の女子マラソンでの鄭成玉の優勝は人々を勇気づけ、転換ムードを一層盛り上げた。
明けて新年の朝、街を歩く市民らの表情にも自信がみなぎっている。街のあちこちにはためく国旗や祝賀のイルミネーション、各種の飾りつけには「新年2000年」という文字と共に、「党創建55周年」の文字も散見された。
この日、発表された労働新聞、朝鮮人民軍、青年前衛の共同社説は、今年を・「強盛大国建設で決定的前進を成し遂げる総進撃の年」として飾ろうと呼びかけた。共同社説はまた、朝鮮労働党創建55周年を「社会主義勝利者の大祝典」として盛大に記念しようとも指摘したが、これは単なるスローガンではなく、すでに昨年、「転換」を経験した人民らの新年の決意であろう。