共和国女子、東アジアグランプリホープス卓球団体で初優勝/大阪


大逆転 ライバル中国下す

男子団体は2位

 将来の「五輪代表」、12歳以下のチビッ子選手らによる第8回東アジアグランプリホープス卓球選手権大会が25、26日に大阪の泉佐野市民総合体育館で行われ、共和国チームが女子団体で初優勝した。決勝では、現在、世界で圧倒的な強さを誇る中国を下しており、「卓球強国」朝鮮の今後が楽しみだ。また男子団体では準優勝、女子シングルスでも2選手が3位に入った。

 大会には、共和国、南朝鮮、中国、チャイニーズ・タイペイ、中国香港、マカオ、モンゴル、日本から、総勢100人の選手が参加。共和国からは10人が出場した。

 団体戦(シングルス4試合、ダブルス1試合)が行われた初日、共和国の女子チームは、まず予選リーグで日本・大阪とモンゴルをいずれも5−0で圧倒。準決勝では日本Aチームを下して決勝に進んだ。

 相手は、強敵の中国。共和国女子チームは前回と前々回の大会で、決勝で中国に敗れ、2位に甘んじて来た。言わば「優勝するために超えねばならない大きな壁」(共和国のパク・マニルコーチ)であり、選手らの表情にも緊張の色がありありと浮かんだ。

 実際、試合ではプレッシャーのためか実力を十分に発揮できないまま、まずシングルスで2敗を喫した。

 しかし、大阪をはじめ、近畿地方の同胞らの声援に力を得てか、ダブルスを2−1でものにした。続くシングルスでも、まずチャン・ウナが圧勝。優勝の行方は、キム・ソナの試合にかかった。

 キムは第1セットを21−18で取った後、2セット目を落とし、勝負は第3セットへともつれた。

 一進一退の手に汗握る攻防が続いたが、キムは速攻を武器に果敢に攻め、21−18で勝利をものにした。

 共和国チームの大逆転劇に、応援の同胞からは惜しみない拍手が送られた。

 キムは、「チームメイトの健闘を見て、絶対に勝とうと思った。在日同胞の応援も力になった」と話していた。

 また男子団体でも、共和国は決勝で中国と対戦。健闘したが敗れ、3年連続の2位となった。

 2日目のシングルスでは、女子のチョン・ウンギョン、チャン・ウナの2人が3位に入った。