共和国がミサイル問題の外交解決示唆/米CNN香港支局長の質疑応答で
17、18日の南朝鮮と日本の新聞やテレビは、10日から1週間の日程で訪朝し、16日に平壌から生中継を行った、米CNNテレビのマイク・チノイ香港支局長に対する質疑応答の内容を一斉に報じた。
報道によると、同支局長は平壌と板門店を往復しながら、2度目の人工衛星打ち上げの動き、食糧事情、統一行事、金容淳・朝鮮労働党書記へのインタビューを生中継した後、自身の訪朝の印象を語った。質疑応答の内容は次の通り。
―共和国は2度目のミサイル試射を行うと見るか。
生中継の前に金容淳書記と話したが、思わぬ回答にびっくりした。
「われわれのすべての武器は防衛用だ。昨年に打ち上げたのはミサイルではなく、宇宙開発のための人工衛星だった。すべては合理的に解決できる」「道理に合う方法で対話をすれば、良くなる。私は楽観視している。終始、ミサイル問題のみを話していたら、良い関係を維持するどころか、国同士の感情を悪くするばかりだ。相手がケーキを持ってくれば、われわれもケーキで応対する。だが、刀を向けるならば、われわれも刀で対するだろう」と、金書記は語った。
この言葉は、共和国の人工衛星、すなわちミサイルを打ち上げる計画を中断した場合、米・日は何をくれるのかと問い返すものであり、外交対話での解決を示唆したものだ。共和国政府はこの問題と関連して、米国が提示する最終協議案を待っていると感じた。
―全般的な訪朝の印象はどうか。
訪朝は11回目だったが、平壌で見た生活水準や食糧事情は、最近、最悪の生活から抜け出したという印象だ。食糧事情は好転しており、餓死の危険は去った。街には車が増えた。電気の供給も安定している。