ここが知りたいQ&A/汎民族統一大祭典が開かれたが


北・南・海外3者が初めて一堂に/民族代団結の威力と生命力示す

  平壌と板門店で10回目の汎民族大会が開かれたが。

  民族の自主と大団結のための99統一大祭典・第10回汎民族大会(汎民族統一大祭典)として、13〜16日に開かれた。北、南、海外から72の政党・団体代表が参加、南からは祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部顧問の羅昌淳、徐○哲(○はさんずいへんに亘)の両代表、民主主義民族統一全国連合(全国連合)の李星雨、姜亨求、朴祺洙の各代表、祖国統一汎民族青年学生連合(汎青学連)南側本部・「韓国大学総学生会連合」(「韓総連」)の黄ヘロ代表(延世大4年)の計6人が参加した。

 今大会は「3者が一堂に会して、民族の自主と大団結で統一を実現する方途を虚心坦懐に論じ、完全な見解の一致を見た、歴史的な統一大会」(労働新聞18日付社説)となり、民族大団結5大方針の威力と生命力を大きく誇示した。

  汎民連南側本部の肩書で代表が参加するのは初めてだが。

  1990年8月15日に第1回大会が開かれて以降、汎青学連南側本部・「韓総連」代表としての参加や、在野団体からの参加はあったが、汎民連南側本部は95年2月の結成以来、1度も代表を派遣できずにいた。歴代「政権」が民間による統一の機運を抑えようと、徹底した弾圧を加えてきたからだ。

 汎民族大会は、北、南、海外の全民族が団結して90年代に連邦制統一を実現しようとの趣旨で始まり、民族自主・大団結のスローガンのもと、統一の必要性を訴え続けてきたが、当局の妨害で分散開催を余儀なくされて来た。

 しかし、汎民連南側本部は「何としても民族共同の統一大祭典にしたい」との思いから、弾圧をかいくぐって代表を派遣。民間統一運動の求心体である汎民連の北、南、海外すべての代表が、統一問題を直接論議することが叶ったのだ。

  大会中、どんな行事が催されたのか。

  メインは、15日に板門閣前広場で開かれた、民族の自主と大団結のための板門店3者連合大会だ。大会では、民族の自主と大団結のための汎民族宣言を採択、北、南、海外の3者連合で、米・日・南の3者「共助」を阻止しようと宣言した。また同日、祖国の平和と統一のための99汎民族会議も開かれ、(1)祖国統一3大憲章を汎民連の基本政治路線とする(2)反統一勢力の戦争挑発を阻止する(3)汎民連を中心に統一愛国勢力の連帯を強化し、民族大団結で統一の主体的力量を構築する――ことをうたった決定書が採択された。

 このほか、全民族大団結決意大会、汎青学連統一バスケットボール大会、記念写真展・美術展、汎青学連統一の歌の舞台、第4回汎青学連総会、統一芸術祭など多彩な行事が催された。

  南でも独自に祭典が開かれたが。

  「韓総連」所属の大学生と全国連合など在野団体のメンバー計5000余人が14〜15日、ソウル大で汎民族統一大祭典を開き、統一行事の合法性を認め、「国家保安法」を撤廃、駐南米軍を撤収するよう、当局に訴えた。15日には板門店に向けて出発しようとしたが、催涙弾を装備した1万3000余人の警察官に取り囲まれ、板門店行きを阻まれた。当局はソウル大での祭典を「不法集会」と見なし、参加した大学生ら480余人を連行した。