平壌と板門店で99汎民族統一大祭典/3者が一堂に、統一への意志示す
民族の自主と大団結のための99統一大祭典・第10回汎民族大会(汎民族統一大祭典)が13〜16日、平壌と板門店で開かれた。10回目となる今大会は、祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部代表が初めて参加し、北、南、海外の3者が一堂に会して民族の統一への熱意と意志を示す全民族的な祭典となった。大会では、民族の自主と大団結のための板門店3者連合大会、祖国の平和と統一のための99汎民族会議、祖国統一汎民族青年学生連合(汎青学連)の行事など、多彩な催し物が行われた。一方、南朝鮮でも14、15の両日、「韓国大学総学生会連合」(「韓総連」)所属の大学生や在野人士が祭典を開いたが、当局は「不法集会」として弾圧した。 (朝鮮通信)
運動史に新たな転機
金日成競技場で13日に行われた開幕式には、最高人民会議常任委員会の金永南委員長をはじめ政党、社会・宗教団体の代表、汎民連と汎青学連の北、南、海外各本部メンバー、全国民主労働組合総連盟(民主労総)代表と民主労総労働者統一サッカー選手団、海外同胞、外国客、市民ら10万余人が参加した。
祭典北側準備委員会の安京浩委員長が委任により共同開幕演説を行い、金永南委員長が演説した。
金委員長は、共和国政府の名で開幕を祝賀するとともに、この10年間に汎民連と汎民族統一運動が収めた業績を高く評価すると述べた。そして、北、南、海外の全同胞が今後も、金日成主席が示した祖国統一3大憲章と金正日総書記の民族大団結5大方針を実現するためにたたかい、近い将来、民族大団結と統一偉業を成し遂げるうえで画期的な転換をもたらすものと確信すると語った。
また、汎民連南側本部の羅昌淳顧問は、統一は誰かにもらう贈り物やカネで買える品物ではなく、自主と大団結にあると指摘した。
一方、閉幕式は16日に東平壌大劇場で行われ、洪成南総理が演説した。
洪総理は、今大会は、北、南、海外の3者連帯によって、対決路線に対する民族大団結路線の勝利を誇示し、統一運動史において新たな転機となる大祭典になったと語った。そして、この成果に基づいて、今後も統一運動の先頭に立って、民族大団結と自主的平和統一のためのたたかいに臨もうと語った。
閉幕式では、汎民連の強化発展と統一愛国活動に貢献した、汎民連南側本部の羅昌淳顧問ら北、南、海外代表に、祭典共同準備委の名で表彰状が贈られた。
同日、朝鮮労働党の金容淳書記は、南、海外代表と万寿台議事堂で会見した。
また同日、祭典の成果を祝う宴会が木蘭館で催され、金容淳書記、大会参加者らが参加した。
全民族大団結決意大会など多彩な行事
全民族大団結決意大会が13日、錦繍山記念宮殿広場で行われた。
朝鮮社会民主党の金永大委員長が討論し、外勢の干渉と戦争策動、事大勢力の分裂策動を阻止する全民族的なたたかいを繰り広げ、統一の決定的局面を開こうと述べた。また、全国連合の李星雨代表は、7000万同胞のたたかいは誰にも阻めないと語った。
大会では決議文が採択され、祖国統一3大憲章を唯一の統一大綱とし、その旗印のもとに自主的平和統一実現のためのたたかいを展開することが指摘された。
汎青学連統一バスケ
汎青学連統一バスケットボール大会が13日、金日成総合大学体育館で行われた。北、南、海外混成の「連帯チーム」と「連合チーム」が試合。41−30で「連合」が勝利した。
写真展・美術展
第10回汎民族大会記念写真展・美術展が14日、平壌国際文化会館で開かれた。主席と総書記が統一実現へ心血を注いだことを示す写真や美術作品、第1回大会からの汎民連の歴史を綴った作品が展示された。
汎青学連 歌の舞台
汎青学連統一の歌の舞台が14日、平壌の青年中央会館で行われ、汎青学連の北、南、海外各本部のメンバーらが参加した。舞台では、歌舞「青年学生統一大祭典歌」など多彩な演目が披露された。汎青学連南側本部・「韓総連」の黄ヘロ代表も歌を披露し、喝采を浴びた。
連邦祖国建設討論会
民族の自主と大団結で連邦祖国を建設するための統一討論会が15日、平壌で行われ、汎青学連の北、南、海外各本部代表らが参加した。「民族自主は祖国統一の根本原則」などの議題で討論が行われた。
第4回汎青学連総会
第4回汎青学連総会が15日、板門店の板門閣で行われ、汎青学連の北、南、海外代表が参加した。総会では、汎青学連南側本部・「韓総連」の黄ヘロ代表が報告した。
また、決議文が採択され、第2回北側歴史遺跡共同踏査など、青年学生の三者対面を実現することや、汎青学連共同事務局の建設に向けて全力を尽くすことが指摘された。
統一芸術祭
北・南・海外統一芸術祭が15日、板門店で催された。「鳳仙花」など民族的情緒あふれる歌と踊り、サーカスなどが披露され、海外同胞芸術家も「朝鮮は一つ」などを歌い上げた。
参加者の連帯の集い
祭典に参加した北、南、海外代表の連帯の集いが16日、平壌市郊外の大城山で行われた。参加者は「連帯チーム」と「連合チーム」に分かれ、多彩なスポーツ競技を楽しんだ。
板門店3者連合大会も/汎民族宣言文を採択
民族の自主と大団結のための板門店3者連合大会が15日、板門閣前広場で開かれ、朝鮮社会民主党の金永大委員長ら政党、社会・宗教団体の代表、北、南、海外代表らが参加した。
大会では、汎民連北側本部の許赫泌中央委員、汎青学連南側本部・「韓総連」の黄ヘロ代表、汎民連カナダ地域本部の鄭学必議長がそれぞれ演説し、北、南、海外の3者連帯をさらに強化して、主体的な統一愛国勢力をしっかり築こうと呼びかけた。
また、来賓として出席した「米国は朝鮮から出て行け委員会」のスコット・シェファー副委員長は、外勢の干渉を受けず、自らの運命を自らで決めようとする朝鮮人民の権利を保障するたたかいに、米国人が積極的に立ち上がるようにしたいと語った。
大会では、民族の自主と大団結のための汎民族宣言が採択された。
99汎民族会議/汎民連南側本部初参加
祖国の平和と統一のための99汎民族会議が15日、板門店の統一閣で行われ、汎民族大会史上初めて、北、南、海外の汎民連代表が参加した。
「汎民連運動の歴史的経験、教訓と今後の課題について」の議題に従い、北、南、海外の汎民連各本部の共同基調報告を、南側本部の羅昌淳顧問が行った。
羅顧問は、汎民連の主導的な活動によって、北、南、海外で分散していた統一運動は全民族的運動に発展したと指摘。民族大団結と統一偉業を成し遂げるには3者連帯を強化すべきであり、3者連帯を強化するには母体である汎民連を強化すべきだと強調した。
また、多くの運動団体との幅広い連帯を実現してこそ、統一運動で成果を収めることができると指摘。祖国統一3大憲章を汎民連運動の生命線、基本的な闘争綱領とし、内外勢力の反民族、反統一策動に反対するたたかいを展開しなければならないと語った。
会議では、民主主義民族統一全国連合(全国連合)の李星雨代表、汎民連北側本部の朴官五副議長、同在中朝鮮人本部の楊永東議長(同海外本部議長)が演説。また、祖国の平和と統一のための99汎民族会議決定書が採択された。