平壌で北南労働者サッカー大会/分断史上初


 【平壌発=本社記者文光善、崔憲治】南北分断54年目にして初の「統一念願 北南労働者サッカー大会」が12日、平壌の羊角島サッカー競技場で行われた。職総―民主労総戦は5−4で職総が勝利した。また、13日には南北混成の「連帯チーム」と「連合チーム」の統一サッカー競技が金日成競技場で行われ、4−4で引き分けた。全国民主労働組合総連盟(民主労総)の選手は、10万人の市民の盛大な歓迎を受け、朝鮮職業総同盟(職総)の選手とともに会場入り。スタンドから「祖国統一」のシュプレヒコールと大きな拍手、歓声が上がった。民主労総の代表らは14日、板門店を経て南に帰った。連帯、連合

 職総の廉順吉委員長、李進守副委員長、民主労総代表団と民主労総労働者統一サッカー選手団を総引率する民主労総の李甲用委員長と、選手団団長である李奎宰副委員長兼統一委員長、「民族の自主と大団結のための99統一大祭典・第10回汎民族大会」(汎民族統一大祭典、13〜16日)参加のため訪北中の祖国統一汎民族連合南側本部と民主主義民族統一全国連合の代表らが、会場で試合を観戦した。13日には、最高人民会議常任委員会の金永南委員長も観戦した。

 初日午後4時、大会旗を先頭に、職総と民主労総の旗を掲げた両チームの選手が入場すると、会場は大きな拍手に包まれた。スタンドからは「祖国統一」のシュプレヒコールが上がり、熱気は最高潮に達した。

 「われらの願い」の演奏と花束贈呈の後、廉順吉、李甲用両委員長があいさつ。李進守、李奎宰両副委員長が共同宣誓をし、南北の労働者が力を合わせ、自主的平和統一のためにたたかうことと、試合に正々堂々と臨むことを表明した。

 試合は4時35分にキックオフ。どしゃ降りの雨の中、前半は職総チームが試合の流れを支配し、5点を連取した。勝敗はほぼ決まったかに思われたが、後半には民主労総チームが猛攻を見せ、3点を叩き出した。ロスタイムに1点差まで詰め寄ったが、結果は5−4で職総が勝利した。

 試合後、選手たちは互いの健闘を称えてユニホームを交換したり、記念写真を撮った。そして、手をつないでグラウンドを1周し、観客の声援に応えた。

 2日目には、南北混成で「連帯チーム」と「連合チーム」の2チームを組み、試合を行った。結果は4−4の引き分けとなった。

 

民主労総代表ら、各地を参観

 李甲用委員長ら民主労総の代表は10日、職総中央委員会を表敬訪問したほか、人民大学習堂を参観した。また11日には、民主労総代表団と民主労総労働者統一サッカー選手団を歓迎する平壌市労働者集会が、中央労働者会館で開かれた。(朝鮮通信)