朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会小川ルミ子事務局長に聞く
「日本と朝鮮をつなぐ女性のピースライン訪朝団」
日本と朝鮮の重い扉を開いて行こうと「朝鮮女性と連帯する日本婦人連絡会」(清水澄子代表)が9月16日から23日まで、日本女性ら100人規模で「日本と朝鮮をつなぐ女性のピースライン訪朝団」(略称=女性のピースライン訪朝団)を派遣しようと準備を進めている。日本政府による制裁措置が続く中で、制裁措置の解除による名古屋−平壌間の直行便による訪朝の実現を政府に強く働きかけている。不可能の場合は、新潟−ウラジオストック−平壌間の空路で朝鮮入りすると言う。会の小川ルミ子事務局長に話を聞いた。
「女性のピースライン訪朝団」取組みのきっかけは。
今、「テポドン8月発射説」などが意図的に流布されている。北朝鮮脅威説をあおり、国内の有事体制作りを進めようとする意図がみえみえだ。その動きにストップをかけ、日米新ガイドライン関連法案を発動させないために、すべきことは日朝国交正常化の道に踏み出すことだ。今年結成25周年を迎える「朝鮮女性と連帯する会」はこの間、地道に朝鮮との交流を重ねてきた。日本政府が緊張や戦争へと進むのではなく、平和と日朝国交正常化に踏み出すよう、女性らがいっそう連帯運動を強めることが大切で、「ピースライン訪朝団」は大きな意味を持つ。
女性たちが先頭になり平和を築こうと言う事か
今年2月に、「朝鮮半島の平和と日米新ガイドライン」集会での、「戦争協力のガイドラインではなく、日本と南朝鮮の女性たちの手でウィメンズピースラインを作りましょう」という、「韓国」の女性代表の呼び掛けを日本の女性たちが真摯に受け止めたことも、きっかけになった。日朝政府間交渉が途絶えて7年になり、情報も伝わりにくい中で、残念ながら相互不信と疑念は、多くの人々の中に広がりつつある。しかし、こうした状況に対応するのに「軍事」で対応するのは、もっとも愚かなことである。犠牲になるのは、北朝鮮そして日本の民衆であり、わけても女性や子供たちである。歴史の事実と向き合い、誠実な対話と交流で友好関係をつくっていくことが、最も確実な安全保障と思う。訪朝で軍事のガイドラインではなく、女たちのピースラインを作っていく端緒を切り開いていこうと思う。
共和国での具体的な予定は。
共和国の人々にはまず、日米新ガイドラインに反対してたたかう日本女性らの声を伝えたい。また米軍基地に反対する沖縄の女性らに加わってもらって交流集会や意見交換をするつもりだ。日本からの食糧支援カンパも贈る予定だ。働く女性たちの間でとくに関心の高い託児所や学校などを参観したい。
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