カリブ諸国の抗議は正当/日本のMOX海上輸送で共和国外務省談話


 共和国外務省スポークスマンは7月29日、カリブ共同体・共同市場(カリコム)加盟国首脳が、日本の核廃棄物海上輸送に抗議する声明を発表したのと関連して談話を発表し、次のように指摘した。

 カリブ海地域の14ヵ国の政府首脳は、第20回カリコム首脳会議の席上、日本が約450キロのプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)を、英仏からカリブ海とパナマ運河を経由して運搬しようとしていることに対する抗議声明を発表した。声明では、日英仏政府が反対の声を無視し、パナマ運河を「統制」するという米国も背を向けていることに憂慮を示した。

 これは、地域に住む人々の運命を守り、生態環境の破壊を防ぐための、極めて正当な要求である。

 日本が核物質の搬入を続ける目的は、核武装化と軍事大国化を進めて「大東亜共栄圏」を実現することにある。共和国の平和的な人工衛星打ち上げを「弾道ミサイル発射」と言い張るのも、その口実である。

 われわれは、カリブ海地域の安全を保障しようとする要求が尊重されるべきだと認める。(朝鮮通信)