視点
八ケ岳山麓で体験農業をしようと大学時代の友人に誘われたのが、さる4月中旬。「自らの手で自然有機農法による野菜を作り、収穫と味を楽しもう」がその時の言葉。 5月初旬に現地に行き耕作と種まきをした。作付け面積は約80平方メートル。都下のある市と現地の農家が「体験農業」用にと契約した土地の一部を借りたものだ。18畝にトウモロコシ、ネギ、ジャガイモ、大根、サンチュ、辛子など7種の作物を植えた。
同行の先輩はクワの扱いにも手慣れたものでどんどん作業を進めて行く。初めての畑仕事で戸惑うことは多かったが、天気にも恵まれ、八ケ岳連峰を眺めながら自然の中で体を動かすことは思いのほか気持ちが良かった。しかしとにかく腰が痛い。農業の辛さも僅かだが体験した。
その後、草取りにも行き、このほど一部を収穫。大根とジャガイモ。根っこから引き抜く時の感触は何とも言えない。大袈裟かも知れないが「収穫の喜び」とは、このことかと思った。
ジヤガイモは大小いくつもが根についている。大根の形は決して良くないが独特の辛味がある。市販ものは甘いので、わざわざ辛味のあるのを求める人もいるという。
今、共和国ではジャガイモ増産運動が行われている。実は体験農業に参加したのは、このジャガイモのことをもっと知りたいと思ったからだ。今回、ジャガイモの生育過程だけは分かった。約1ヵ月後にはトウモロコシの収穫もある。 (喜)