阪神初級、市議らが授業参観、懇談会
阪神朝鮮初級学校(兵庫・西宮市)では14日、同校の学区である西宮、芦屋両市の市議を招いて対外公開授業を行った。
参加した9人の市議らは、授業を参観し、展示された教科書を興味深そうに見た。
続いて講堂で教職員、オモニ会との懇談会が行われた。李永成校長は、同じ地域に暮らす者同士、互いに理解することが大切だとしながら、朝鮮学校の処遇改善のために尽力してくれるよう願うと述べた。オモニ会の孫妙伊会長は、「父母らがどんな思いで朝鮮学校を守っているかをよく知ってほしい」と切々と訴えた。
山口みさえ・芦屋市議は、「子供たちの授業態度が積極的だ。朝鮮学校については分からないことも多いが、様々な人を連れてまた訪れてみたい」と話した。また白井啓一・西宮市議は「子供たちの誇りを育む環境を作るのは大人たちの義務」と感想を述べた。
西宮市では4月から阪神初級の児童保護者を対象に年額1万2000円の「西宮在日外国人学校就学補助金」を支給しているが、日本の公立小学校と同レベルの補助(市の負担分)を実施している伊丹市などに比べるとまだ低い水準にある。
総聯兵庫・西宮支部では昨年11月、民族教育対策委員会を発足させ、管下の地方自治体が阪神初級に対する処遇を改善するよう活発に運動を繰り広げてきた。今後は当該市議会に処遇改善に尽力するよう求める署名運動も行う予定だ。