平壌―南浦間高速道路、建設がたけなわ/古倉峠で発破、工事の前進に
年始の共同社説で指摘された平壌―南浦間の高速道路建設がたけなわだ。
4日には、平壌市青年建設師団万景台区域連隊が担当する南浦市千里馬区域の古倉峠で、過去最大、4回目の発破作業が行われた。これによって道路造成工事が大きく進むようになった。
昨年11月に始まった高速道路建設は、2000年10月10日の朝鮮労働党創建55周年までに完成の予定。建設規模は平壌市内の万景台の分かれ道から南浦の入り口に至る距離46.3キロメートル、幅48メートルに及ぶ。既存の平壌―南浦間道路に沿って作られるが、道路幅を広めに取り、両脇に幅18メートルの歩道、縁石、街路樹を作る。また数十の橋と7つの立体鉄橋、幹線道路も建設する。
完成すれば、青山里などの主要協同農場、千里馬降仙製鋼連合企業所などの主要工場、周辺の軽工業地帯などを経由するようになる。
南浦は平壌市に隣接した港湾文化都市で、西海岸最大の貿易港。高速道路が完成すれば、港から首都・平壌までの交通・輸送網はさらに完備され、車で「15〜20分程度」(労働新聞6月30日付)で行けるため、平壌市と南浦の経済の発展に大きく貢献するようになる。ちなみに共和国の朝鮮民族経済協力連合会社は、訪北した南の中小企業組合中央会と昨年12月、合弁企業を設立し、南浦―仁川間で船舶を運行することなどで合意している(「韓国経済」98年12月18日付)。