本の紹介/「朝鮮民主主義人民共和国―月間論調」特別号 朝鮮通信社


 朝鮮通信社が金日成主席逝去5周年に際し、月間資料集「朝鮮民主主義人民共和国 月間論調」特別号(A4版106ページ)を発行した。

 朝鮮中央通信や朝鮮中央放送、労働新聞、民主朝鮮などの公式報道に基づき、まず金正日総書記の5年間の全活動日誌と経済部門における現地指導の内容をまとめている。

 また総書記の諸労作および書簡をはじめ主要大会ならびに会議、重要法令、関連資料、国家幹部の名簿と5年間の主な動きが表、日誌などで収録されている。

 名実ともに「金正日時代」となったこんにち、内外の厳しい試練を克服しながら共和国が歩んできた5年間の道程を集約した特別号は、共和国を正しく認識するうえで貴重な資料となっている。日本での共和国報道はソウル情報に偏るなど歪められたものが多い中、共和国の公式報道に基づきこれほど体系的にまとめた資料は日本ではほかにないだろう。

 朝鮮問題の研究者やマスコミ人だけでなく一般の人にとっても共和国を知るための必携と言える。

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