視点
「民族の自主と大団結」。このほど発表された、8月に開かれる汎民族統一大祭典のテーマである。なぜ民族自主と大団結なのか。
自主とは外部勢力に依存したり、外部勢力の干渉を受けることなく自主的に祖国統一を実現することを意味する。
民族の自主を抜きにして統一は考えられない。統一問題が本質において、外部勢力の干渉と支配を終結させ、全国的範囲で民族の自主権を実現することだからだ。自主は統一の根本的原則である。北が示してきた統一方案と提案はすべて民族の自主に基づいている。
しかし歴代の南当局は常に外部勢力に依存して統一問題に対処しようとしてきた。米日南の「共助」体制がそれである。また北への武力攻撃を想定した米国との合同軍事演習も続けている。
外勢依存度は現政権になって、さらに強まっている。そのため統一志向的な対話を行って南北関係の改善をはかることは出来ない。
北が南北高位級政治会談を提案し、南に外勢との「共助」破棄、合同軍事演習の中止を先行実践事項として求めるのもそのためだ。
一方、民族大団結は祖国統一の基本的保証である。全民族が和合し、一つに大団結してこそ統一が可能になる。
汎民族統一大祭典では「2000年代はじめに汎民族統一国家を創立するためにたたかう」ことも強調される。そのためにも民族の自主と大団結の実現が不可欠である。(喜)