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伊丹朝鮮初級学校で公開授業・チャリティーバザー


 伊丹朝鮮初級学校(兵庫・伊丹市)の公開授業・チャリティーバザーが6月27日に行われた。乾一雄・伊丹市教育長、中田香子兵庫県議をはじめ伊丹市議、市内の小学校教員と児童、地域の日本市民、同胞ら、雨天の中、これまで最多の千余人が訪れた。

 「いい、出会いを待っています」をテーマに4年前から開かれてきたバザーは、朝鮮学校への理解と支持を広げようと、同校オモニ会(金貴子会長)が中心となって準備してきたもの。

 付属幼稚園から初級部6年までの授業参観に続き、園児、児童による公演とバザーが行われた。公演には伊丹市立摂陽小学校の児童らも友情出演し、太鼓や三味線を披露した。

 またバザーには各種朝鮮料理やオモニたちの手作り品、植木、日用品など、多彩な商品が並び、にぎわいを見せた。チョゴリを着ての記念撮影や子供たちのための遊戯コーナー、飲食物のコーナーも設けられ、好評を博した。この日の売り上げは、スクールバスの購入にあてられる予定だ。

 授業を参観した中田県議は、「朝鮮の子供たちについてはよく『日本人と同じでいいじゃない』と言われるが、それは、朝鮮学校に対する補助金や設備面で同等にすべきであるということで、同じ教育を強制することではないはずだ。今日のような交流を通じて違う文化を知ってこそ、こうした考え方を受け入れることができると思う」と語っていた。

 伊丹市ではこの4月、市内から同校に子供を通わせている保護者を対象に支給してきた保護者補助金を、児童1人当たり年額8万1241円に引き上げた(1万1241円の増額)。またこれにともない、同じく同校児童の居住する川西市でも、保護者補助の引き上げを検討しているという。

 金弘修校長は「少しずつ補助金が増額されているのは、地域の日本市民らの間で民族教育への理解が深まっていることの表れだと思う。今や保護者と同胞だけでなく、多くの日本市民らが学校を支えてくれている。今後も地域に密着し、今日のような行事をたくさん開いてより交流を深めていきたい」と話していた。