東北初中高女子チーム、全国高校囲碁選手権大会へ/宮城県大会で優勝
東北朝鮮初中高級学校(仙台市)高級部女子チーム(申美香=1年、金由樹=2年、崔貴禮=同)が6月29日、高等学校囲碁選手権宮城県大会の団体戦で優勝し、全国高等学校囲碁選手権大会への出場を決めた。朝高が同大会に出場するのは初の快挙。
県下17校、120人が参加した宮城県大会。トーナメント形式で行われた女子団体部門には五校が出場した。
東北朝高女子チームは一回戦で明成高校を2―1、準決勝では昨年の優勝校の仙台女子商業高校を3―0、決勝では宮城第2女子高校を2―1でそれぞれ下して優勝。宮城県代表として、初の全国大会への切符を手にした。
3戦全勝した申美香さんはその成績により個人戦決勝にも出場したが、惜しくも敗れ、個人戦は2位。「全国大会に出場できることになり嬉しい。優勝できたのは、私たちに囲碁を教えてくれる講師の先生たちのおかげ」と話していた。
東北朝高は男子団体部門にも出場したが、惜しくも1回戦で敗れた。また個人戦にのみエントリーした3人(女子1人、男子2人)も途中敗退している。
東北朝高では週4回、午後は多彩な選択授業の時間としている。昨年度からは囲碁も選択科目に取り入れ、文輝男会長をはじめ在日本朝鮮人宮城県囲碁協会の会員や日本人専門家が週1回、70分の授業を行っている。今回出場したのは、いずれもこの授業を受けている生徒たち。同校が宮城県大会に出場するのは2回目だ。
なお同校では囲碁のほかにも農業や民族打楽器、化学実験、工芸、絵画、作文、朝鮮映画鑑賞、英語検定、数学検定、漢字検定、英語スピーチ、朝鮮語スピーチなど、特色あるユニークな選択科目を揃えており、生徒、保護者らの好評を博している。
全国高校囲碁選手権大会は8月18〜20日、東京の日本棋院で行われる。