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共和国の仏教(2)妙香山普賢寺/八萬大蔵経を所蔵


 文殊菩薩とともに釈迦如来の最も近い代理人と言われる普賢菩薩。平安北道にある妙香山普賢寺(ミョヒャンサンポヒョンサ)の名はこの菩薩に由来する。

 高麗時代の1042年に建立され、1765年に改築された。曹渓門、解脱門、天王門、四角九重塔、万歳楼、八角十三重塔、本殿である大雄殿の順に建築物が並ぶ。

 朝鮮戦争(1950〜53年)時、米軍の爆撃で大雄殿、万歳楼など中心的な建物が破壊された。だが、この二つとも建築技術と彫刻技術の両面で世界に誇れる建築物。金日成主席の指示によって、現状どおりに復元された。

 普賢寺の敷地内にある妙香山歴史博物館には八萬大蔵経の版木(木版印刷のために文字を刻んだ木の板)が収められている。

 高麗時代、仏教を国教の地位に押し上げた支配者たちは、経典を収めた大蔵経を編さん。中でも、1236年から16年の歳月をかけて作られた大蔵経は、約6800巻に及び、版木の数は8万余枚にのぼり、「八萬大蔵経」と呼ばれる。この版木は現在、妙香山と慶尚南道の伽耶山海印寺に収められている。妙香山に収められた大蔵経は共和国の国宝。海印寺の物は世界遺産に登録されている。