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視点


 ビールがおいしい季節になった。やはり夏は友人や仕事仲間と、ビヤホールでジョッキ片手に杯を酌み交わすのが一番のストレス解消法だろう。

 ところで、ビールには心臓病や動脈硬化を防ぐポリフェノールが結構含まれているという。まだ医学的に証明されたわけではなく研究段階だが、ビール党には朗報だ。ポリフェノールとは、人間の体内で発生し、がんや動脈硬化、糖尿病などの病気を引き起こす原因となる活性酵素を抑える働きをする抗酸化物質だ。赤ワインやチョコレートに多く含まれることで一躍有名になった。

 ある調査によると、ビールに含まれるポリフェノールの量は1リットル当たり100〜200ミリグラム。赤ワインの7分の1程度だが、白ワインよりは多い。

 ポリフェノールはビールの原料の中では、大麦の穀皮やホップに多く含まれている。その量に影響するのが(1)エキス分の濃さ(2)麦芽比率(3)仕込みの方法――の3つ。つまり、ラガーや黒ビールなど、味や苦味のある、エキスの濃いビールに多く、麦芽100%の方が相対的に多いということ。コク、味わい系の仕込みも大切な要素だ。

 そう言えば、祖国で飲んだリョンソンビールは色や味が黒ビールに近く、コクもあったが、ポリフェノールが多く含まれているのだろうか。

 もちろん、「百薬の長」と言われる酒も度を越すと体に悪い。ビールなら、1日平均500ミリリットルの缶ビール1本までが適量だ。くれぐれも飲み過ぎには御注意を。(聖)