共和国の仏教(1)大城山広法寺/平壌地方最古の寺
仏教がインドで発生したのは紀元前7世紀頃。そして、朝鮮に仏教が伝来したのが高句麗時代の372年である。
それから20年後の392年、高句麗19代広開土王が平壌に大城山広法寺(テソンサンクヮンボプサ)を建立した。当時、平壌地方には9つの寺が建てられたが、その内の一つが同寺院。平壌地方で最も古い歴史を持つ寺の一つだ。千数百年の歳月を経て広法寺ともう1つの寺だけが残った。
それも朝鮮戦争(1850〜53年)時に破壊され、「広法寺史跡碑」など大小3つの碑だけが残った。碑には、同寺院が1700年に大火で焼失したが、1727年に再建されたことなど、その由来が記されている。90年8月に完全復元された。
入口には解脱門、中には大雄殿、前庭には東僧堂と西僧堂、庭の中央には八角五層の石塔がある。
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高句麗時代に伝来して以来、1600年の歴史を持つ朝鮮仏教。在日本朝鮮仏教徒協会(仏協)の徐徳根副会長は昨年、祖国の大城山広法寺で得度(悟りの世界に入ること)し、45日間修行を積んだ。徐副会長が現地で聞いた話を元に共和国の仏教について見る。