sinboj_hedline.gif (1986 バイト)

視点


 日本経済の先行きは不透明で、在日同胞にとっても明るいニュースが少ない昨今、朝鮮高級学校スポーツクラブ選手らの活躍は同胞に大きな感動と力を与えている。

 その筆頭は、大阪朝高サッカー部が6日、朝高として初めて全国高校総合体育大会(インターハイ)への出場権を獲得したことだ。朝高にインターハイ出場の道が開かれたのは94年。団体競技での出場は「門戸開放」から6年目にして初めて。大阪朝高生だけでなく各地の朝高生、ひいては全在日同胞にとっても大きな誇りといえる快挙だ。

 たまたま訪日中の在米僑胞大学教授がこのニュースを知り、わざわざ同校を訪れ、選手らを激励しただけでなく5万ドル(約600万円)も寄付したことは、この快挙が海外僑胞にも与えた反響の大きさを示す端的な例と言えよう。

 大阪朝高ではすでに4月末までに、ボクシング部6選手がインターハイ出場を決めていた。これは今年度の朝高生のインターハイ出場権獲得の初吉報であった。

 朝高生の活躍はその後も続いた。北海道初中高級学校高級部ウェイトリフティグ部の2選手も6日、インターハイ道予選で優勝し、出場権を獲得。20日までには東京朝鮮中高級学校ボクシング部の2選手も都高校ボクシング部大会でそれぞれ優勝しインターハイ出場を決めた。

 インターハイは8月1日から岩手県内で開かれる。今夏、岩手には在日同胞の熱い視線が向けられよう。(喜)