食業セミナー開催/東京・練馬商工会
東京・練馬商工会は2日、飲食店経営に関する経済講演会を練馬区役所で開き、同胞業者ら20余人が集まった。
同商工会では、会員の半数以上が飲食業者であることから同講演会を企画。講師は、焼肉店「みらくてい」(茨城県)の経営者で、商工連飲食業者協議会メンバーの金奉讚氏が務めた。
金氏はまず、生き残っていくには経営の近代化が必要だと指摘。収支の徹底した把握はもちろん、接客、クレンリネス(清潔さ)、従業員教育などの細部にいたるマニュアルをつくるべきだと話した。また、「自分が美味しいと思う料理」を売るのではなく「よく売れる料理」がおいしいのだという観点や、経営上の都合ではなく客のニーズに合わせて価格を設定する姿勢など徹底して客の立場にたった思考が必要だと強調した。
金氏は、焼肉業界の売上における同胞業者のシェアは40%を切っているとしながら、自慢の味に良いサービスを加えることで、苦しい時代を生き抜いて行こうと語った。
参加者は「客の要求にしたがってものを作って行く姿勢の重要さを学べた」と話していた。