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最大規模280人が集った第4回中央女性ゴルフ大会・軽井沢


 第4回同胞女性中央ゴルフ大会(主催=女性同盟中央)が8〜9日、長野県の軽井沢プリンスホテル・72ゴルフ場で行われた。今回は、日本各地から280人が参加し、これまでで最大規模となった。民団や組織に属さない同胞、日本国籍の同胞も多く含まれており、年齢も24歳から77歳までと幅広い。愛好家層の広いゴルフを通して、同胞女性のネットワークがいっそう広がった。

 大会は初日夜の前夜祭で幕を上げた。まず、女性同盟中央の金一順委員長があいさつ。健康によく、年齢に関わりなく楽しめるゴルフを通じて同胞女性が交流を深めるこの大会も、すっかり定着したと指摘。「在日同胞女性が結束すれば、大きなことができる。互いにプレーにも精を出し、大会を意義ある場にしよう」と話した。

 前夜祭では、各地方の女性らが自慢の歌を披露。それに合わせて踊りの輪が広がるなど、大いに盛り上がった。

 初めて参加したという朴美代子さん(下関市在住)は「同胞女性のパワーはすごい。日本人の中にいる時には、感じられない楽しさがある」と、興奮さめやらぬ口調で語った。また、福岡から来た趙美子さんも「女性同盟のゴルフ大会は規模も大きいし、雰囲気も言うことない。同胞どうしだと、リラックスしてプレーできる」と話していた。

 翌日は、同ゴルフ場でも前例がないという規模の、231人が約60組に分かれてコースを回った。

◇◇

 今大会では、民団系や組織に属さない同胞、日本国籍の同胞が4分の1を占めた。参加者数が過去最多となったのも、こうした幅広い層からの参加が増えたことが一つの要因と言える。

 夫順玉実行委員長をはじめ、各地の女性らで構成された実行委員会は約1年にわたり大会を綿密に準備。中でも、夫委員長と金美善さんをはじめ東京地域の実行委員らは毎月1回会合を持ち、協議を重ねた。

 同大会は、女性のゴルフ人口増加に着目して催されて来たが、1991年の第1回大会(広島)以降、これまでに千葉、埼玉、茨城、栃木、宮城、愛知、広島、山口、福岡など、各地に同胞女性のゴルフサークルが生まれた。これらのサークルをはじめ、女性同盟による地域での交流の積み重ねが、今回の成功につながったとも言える。

 女性同盟群馬・桐生支部桐生合同分会の李恵淑分会長は、「組織と距離を置こうとする人とも、スポーツなどを通じてつながりを持つことが大事。今後も、より多くの女性に呼びかけていきたい」と話す。

 また夫実行委員長は「ゴルフに宴会と、皆この場を楽しんではいるけれど、意義はそれだけではない。こうして同胞女性が大勢集まって見れば、民族や祖国に考えも及ぶはず。それが一番大事だと思う」と語っていた。

[競技結果]

団体

 (1)愛知(2)山口A(3)岐阜

個人

 (1)金栄子(北海道)(2)李文子(岐阜)(3)金愛子(東京)