「ヨーンチャ」/朝鮮シルム(相撲)楽しむ共和国の労働者
「ヨーンチャ(よいしょ)」――休日に朝鮮シルム(相撲)を楽しむ労働者たちの大きな掛け声が聞こえる。ここは平壌市の大城山遊園地。大勢の観客が見守る中、勝敗を競った。
シルムはシ(種)をまく人々のノルム(遊び)という意味。農作業の合間に疲れをいやすために行った遊びがすなわち、相撲だったというわけだ。
高句麗時代に広く普及され、李朝時代にその技術は現代のものと似た形に発展。共和国では1960年代末期まで、座った姿勢から取り組みを始めていたが、最近では立った姿勢から開始している。
選手の唯一の用具は右足と腰を締めるサッパ。技は50手を超える。日本相撲のように土俵はなく、倒れるまで勝敗を争う。