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南艦船の領海侵犯で人民軍板門店代表部が声明


 朝鮮人民軍板門店代表部スポークスマンは11日、朝鮮西海岸海上の境界線上で南朝鮮当局が戦争挑発策動を繰り広げ、緊張が高まっていることと関連して声明を発表し、次のように指摘した。

 4日から南朝鮮当局は、数十隻の艦艇を黄海南道の康○半島西南の(○は令に羽)共和国領海深くに侵入させ、われわれの漁船を威嚇した。こうした挑発行為は今も続いている。

 人民軍海上警備艇は即時自衛的措置を講じ、正常の巡察をした。しかし艦艇の侵入は、1日平均6〜7隻、最高で14〜20余隻に達し、われわれの正常な巡察まで妨害した。

 9日と11日には3回にわたって衝突事件が発生した。今も西海岸の海上軍事境界線上には南の海軍戦闘艦艇数十隻がいるうえ、大延坪島と小延坪島一帯には新たな艦艇の増強態勢までとっている。

 われわれは、米・南による「作戦計画5027」の内容が先制攻撃を行う方向に修正・補充され、ユーゴ事態が終結しようとしているのと時期を同じくして、このような事件が発生していることを注視している。

 また、米強硬保守勢力の後押しで南朝鮮当局が行っている軍事挑発を、朝鮮停戦協定に対する蹂躙、朝鮮半島情勢を一触即発の軍事的対決へと一層近づけるための策動として糾弾する。

 板門店代表部は委任により次のようなことを明らかにする。

 1、南朝鮮当局は共和国領海に侵入したすべての艦艇を即時、撤収させる措置を講じるべきだ。

 2、南朝鮮当局は領海侵犯を謝罪し、世論へのごまかしを中止すべきだ。

 南朝鮮当局は現在、共和国の海軍艦艇が水域を侵犯したかのように世論を操作している。その一方では、軍事停戦委員会の再開や板門店将官級会談の開催を云々しながら、事件の責任を共和国に押しつけようとしている。

 3、南朝鮮当局は今回の海上挑発事件により生じた結果について全面的な責任を取るべきだ。(朝鮮通信)