非転向長期囚の送還を/共和国赤十字会が声明
共和国赤十字会中央委員会は21日、南にいる非転向長期囚の北への送還を求める声明を発表し、次のように述べた。
彼らは、思想転向を拒否したという理由で数十年間も囚われ、出獄後も保安観察法によって人権を踏みにじられている。1日も早く彼らを家族や親戚の待つ北に帰すことが、彼らを救う道である。にもかかわらず、南当局はありもしない北の「国軍捕虜」や「拉北者」問題などの不当な主張を掲げ、政治的に悪用しながら送還を阻んでいる。
北には、朝鮮戦争時に南の軍から朝鮮人民軍に入隊した人や、自ら入北した人しかいない。彼らは南に帰るのを拒んでいる。逆に、南にいる非転向長期囚は北に帰ることを望んでいる。したがって、義挙入北者が北で暮らすのには何の問題もないが、非転向長期囚を北に帰さないのは人道主義の原則と国際法を踏みにじる行為だ。
南当局は、金仁瑞、金永泰、咸世煥の3氏ら北出身の非転向長期囚はもちろん、故郷は南にあるが家族や親戚が北にいたり、入北を望む非転向長期囚を全員無条件で送還すべきだ。南当局が非転向長期囚を送還せず、彼らの身に万一のことがあれば、全責任は南当局が負うことになろう。
われわれは、人権を擁護し、人道主義を重んじる各国の赤十字団体と国際人権機構、善意ある人々が、非転向長期囚が1日も早く北に帰れるよう積極的に努力してくれるものとの確信を表明する。 (朝鮮通信)